ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『阿修羅城の瞳』★★★★★★★☆(7.5点)

先週映画館で観た映画だけど、『阿修羅城の瞳』
劇団☆新感線の人気舞台の映画化です。
舞台と映画の両方で、主役の舞台役者でかつて鬼殺しと呼ばれた
出門を演じたのは人気歌舞伎役者の市川染五郎。
ヒロインのつばきを演じたのは宮沢りえ。
舞台では、天海祐希が演じたようです。
出門のライバル・邪空を演じたのは、舞台では伊原剛志、
映画では渡部篤郎でした。
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僕は、舞台は観てないので、両方を見比べるということは
できませんでしたので、とりあえず映画の感想を。
終盤ちょっと、話の流れが分かりにくかった点をのぞけば、
なかなか面白い映画でした。

主人公の出門(染五郎)は、江戸時代の華やかなるとき、
江戸の町に跋扈する鬼を退治する組織「鬼御門」で
鬼殺しと呼ばれた凄腕のモンスターハンターという強面の側面と、
人気舞台役者という側面のふたつの顔を持ち、
そのどちらもが、全く違った色気を醸し出しているのがとても良かった。
役者・出門はさすがの役者ぶりで、素の顔もコミカルで魅力的。
でも、ひとたび刀を握れば、町中の鬼という鬼が恐れおののく
非情の剣豪としての顔も見せ、そのギャップがカッコいい。
しかし、本当にこの役者には、「色気」を感じる。
昔でいうと、きっと、市川雷蔵や萬屋錦之介が、
こういう色気を醸し出すタイプの役者だったんじゃないでしょうか。

また、その出門と出会い、鬼の王になる運命に翻弄され、
やがて受け入れて出門と対峙する波瀾のヒロイン・つばきを
宮沢りえが演じていますが、これがまた良い。
宮沢りえってのは、僕がローティーンだった頃に
一番人気のあったアイドルだったんですが、
僕は何故か、その頃から全く興味が無かったんですよね。
単純に、好みじゃなかっただけなんですけど。
(みんな、塾で誰かが持ってきた「サンタフェ」を回し読みして
 コーフンしてましたけど(笑))
でも、ここ2、3年、ぐっと綺麗になって、この映画の彼女もとても美しかったです。
最初に書いたとおり、この映画に関しては終盤があまり好きではなく、
終盤の彼女の役も、「ヲイヲイ西遊記再放送かよ」と思いましたが(笑)、
やはり、フツーに動いて立ち回っているときのつばきや、
染五郎と絡んでいるときのつばきは美しかった。
こんないい女優さんになるとは夢にも思いませんでした。

出門のライバルである邪空を演じたのは、渡部篤郎。
まぁ、この人を起用したことで、作品の破綻は無くなったといっていいでしょう。
無難といえば無難だし、彼ならではのキレ演技が素晴らしいといえば素晴らしい。
脇を固めるのが、樋口可南子、小日向文世、内藤剛志、
大倉孝二ということで、まぁ安直といえば安直。
もうちょっと冒険してもいいかなと思うけど。
それから、不思議な鬼の少女役が、映画を観たときには気づかなかったけど、
『誰も知らない』にも出ていた韓英恵ちゃんでした。
もうちょっと見たかったなー。
俳優に関しては、主役の3人はとてもよかった。
特に染五郎と宮沢りえの組み合わせは艶っぽくて良かったです。

ストーリーは、それなりに面白かったんだけど、
もうちょっと最後の最後まで引っ張れる力が欲しかったかなぁと思います。
別に、悪くはないんだけど、もうひとつパンチが無かったのが残念。
どうしても、出門とつばきが恋をする→運命に従い戦うという流れじゃないと
いけない映画なので、仕方がないことなんだけどね。
あぁ、結局戦うのか→あぁ、結局そっちが勝つんだ、
というパターンが予想できてしまったのが惜しい。
また、ラストシーンの後、江戸の町はどうなったんだろうかとか、
余計なことが気になってしまいました。(笑)

それから、エンディングで流れるスティング…なぜスティングなのかなぁ?
オサレな映画にしたかったんだろうか。
これなら、『キル・ビル』で「恨み節」を流した
某タランティーノの方がよっぽどマシ。(笑)
この映画こそ「恨み節」でシメるべきでしょう!
ってな感じで、傑作!とは言わないまでも、なかなか楽しめたので7.5点です。
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by ginpei_chan | 2005-05-13 06:14 | 映画(あ行)