ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『雲のむこう、約束の場所』★★★★★★★★(8点)

近年注目のアニメ作家(らしい)、新海誠の新作、『海のむこう、約束の場所』
日本が、戦争で津軽海峡を隔てて南北に分断された世界、
「南」に住んでいたヒロキとタクヤのふたりの中学生は、
「北」にそびえる謎の塔まで、自作の飛行機で飛ぶという夢を誓いあった。

物語は、サユリというヒロインが現れ、
展開はその後回想も交えて感傷的に、しかしSFチックに進んでいく。
そう、この映画はロマンチックSFアニメでした。
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とにかく、日本が南北に分断されて、南側は米軍が指揮しているという設定や、
北側(つまり北海道)の中心に、天まで届かんばかりの塔が建っていて
それが一切の謎に包まれていること、
設定のどれもがSFなのに、舞台は全くの日本の青森県で、
田園風景や廃駅、中学生の部活に至るまで非常にリアルに描かれていること、
とても新鮮で興味深かったです。
とにかく、人間よりも風景の描写がとても美しい。息をのむ美しさでした。

人間に関しては、まぁ普通のアニメとそう変わらない。
ただ、主人公のヒロキを吉岡秀隆、タクヤを萩原聖人が演じていて、
とても自然に聞こえて、上手だなぁと思いました。
サユリの声は、誰なんだろう…
こちらの方は、声がアニメアニメしていて残念でした。
サユリの声も、普通に女優さんが担当した方が良かったのでは?

斬新な設定と展開、映像の美しさ、面白いアニメでした。
が、なんといってもこの映画の凄いところは、
この長編映画の、ほとんど全てを新海氏がひとりで担当しているということ。
原作、脚本、演出、美術、撮影、特殊効果、CG、あといろいろ。
この映画、音楽もいいんですが、それはさすがに彼は担当外のよう。
しかし、ひとりの人間が、それだけの工程に関わるというのは凄い。
彼が評価されているひとつの大きな理由でしょう。
日本のアニメ作品としては、昨年観た、
『イノセンス』『アップルシード』『ハウルの動く城』『スチームボーイ』よりも好き。
新海氏の前作、『ほしのこえ』も観てみたくなりました。
DVDに予告編が入っていたんですが、
とても詩的な感じで良さそうなんですよね。
期待以上でした。8点。
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by ginpei_chan | 2005-05-13 14:28 | 映画(か行)