ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『SAYURI』★★★★★★★(7点)

もう何年も前から製作が進みながら、
やっとこさ撮影にこぎつけた感のあるこの『SAYURI』
原作は、ベストセラーになった『Memoirs of a Geisha』。
昔から、スティーブン・スピルバーグが映画化を熱望していたとされ、
プロジェクト開始時はスピルバーグ本人が監督をする予定だったのが、
流れ流れてロブ・マーシャル監督に落ち着き、
主人公のさゆり役に日本人をオーディションしたとかしないとかだったのが、
結局主役を演じるのは中国人のチャン・ツィイー。
そうしてこうして実現したビッグプロジェクトがこの映画でございます。
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話の筋は、貧しい漁村に生まれた少女・千代が、京都の花街に売られ、
辛い下積みを経て芸者としてデビューし、紆余曲折を経ながら、
下積み時代に自分に優しくしてくれた中年紳士と結ばれる日を夢見るというものです。
千代役には、『北の零年』に出ていた大後寿々花ちゃん、
大人になった千代(さゆり)にチャン・ツィイー。
さゆりが憧れる電気会社の会長が渡辺謙、共同経営者で社長が役所広司、
千代の幼馴染みで後にライバルとなるおカボに工藤夕貴、
幼い頃から千代を虐め、さゆりにとって最大の壁になる売れっ子芸者の初桃にコン・リー、
初桃のライバルで、千代を見出して芸者として育てる豆葉にミシェル・ヨー、
千代や初桃、おカボが世話になる芸者の置屋のおかあさんに桃井かおり。
ざっと書いただけで、こうも豪華絢爛なアジアンキャストの面々です。

大後寿々花ちゃん、良かったですねぇ!
不遇な少女時代の千代をしっかり演じきっていました。
まあ、日本人であの眼の色はナイと思いますけどね。(笑)
おカボ役の工藤夕貴も、チョイ役かと思いきや、なかなかの存在感でした。
役柄的には全編に渡ってオイシかったですね。
それから、徹底的な虐め役のコン・リーは、身の毛もよだつ悪女っぷり。
それでいて、惚れた男には一途なところはちょっと好感持ったりして。(笑)
(余談ですが、英語では「Gong Li」って書くんですね。エンドロールで見てびっくり。
 「コン」、というよりは「ゴン」に近い発音なんでしょうかね。
 安易に「タンスにゴン」のCM出演のオファーをかけないように
 関係者に切に願います。)
豆葉役のミシェル・ヨーは、ちょっと老けましたね。
もっと若く見せられなかったのかと、ちょっと残念でしたけど。
謙さんや役所さんは安定してましたね。
役所広司は、いい意味で邦画に出ているときの彼そのものでした。
桃井かおりは存在感たっぷりでしたね!
あの独特の英語のセリフ回しはけっこうクセになるかも。

それから、日本の物語でありながら、巨大なセットとCGで再現したと思われる
京都の町並みと、衣装などの豪華な美術も見ものでした。
これは、日本で映画化したんじゃあここまでの映像は実現しなかったでしょうね。
今なら、京都の町でロケやって、ビルの写り込みをCGで消しても
この『SAYURI』の映像には及ばなかったでしょう。

で、この映画、さんざんホメてるようなこと書いておきながら、
実際のところはあんまりハマらなかったです・・・。
映像は良かったし、役者もそれなりに良かったんだけど。
ストーリーがね。ちょっと陳腐なような気がして。
女同士の諍い、憎々しいほどの悪役、秘めた恋、
なんとなくですが、日本の昼ドラの筋とよく似たようなモンですよね、コレって。
昼ドラを、映像と役者をスケールアップして2時間で描いてみましたって感じがする。
女性から見ると、もっとハマれたのかもしれないけどね。
僕としては、観て損はないかもしれないけど、無理してまで観る映画でもない。ような。
7点です。
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by ginpei_chan | 2005-12-16 02:13 | 映画(さ行)