ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『ジャーヘッド』★★★★★★★★☆(8.5点)

湾岸戦争に従軍した海兵隊の著書を映画化した『ジャーヘッド』
主役にジェイク・ギレンホール、共演にジェイミー・フォックス、ピーター・サースガード、
それにクリス・クーパーもチョイ役で出演する、実力派俳優揃い踏みの戦争映画です。
監督はサム・メンデス。
過去の監督作品が『アメリカン・ビューティー』『ロード・トゥ・パーディション』という
クオリティのアベレージがすごいことになってる監督さんです。
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自我崩壊に追い込まれるようなアメリカ国内での訓練から、
狙撃手として従軍し、そして「一発も撃たずに終わった」退屈な戦争を描いています。

(以下チョイとネタバレあり)
これは、うーん、どう表現していいのか分からないけど、
僕の趣向、精神にはずどーんときた映画でした。
それは、主役のジェイク・ギレンホールに、というよりは、
彼のパートナー役だったピーター・サースガードに対するものかな・・・。
彼の演技を見たのは、先日の『フライトプラン』が最初だったんだけど、
今回の役柄には吸い込まれてしまいましたねえ・・・。
きっと、日常生活でなかなかうまくいかないドン詰まり状態で、
何かを変えたくて従軍して、それがエリート集団に選ばれて、
もう少しで、自分の中に誇れるものが生まれそうなときに、
それが生卵が床に落ちるみたいに
ぐしゃっと潰れてしまったときの絶望感といったら・・・。
きっと、彼は、武勲を挙げることで、誰かを殺すことで、
何かが変わると思ったんだろうなあ・・・。
そして、一発も撃たずに戦争が終わってしまった。
彼らが帰国して除隊した後のエピソードは、とても切ないものでした。
僕は、あまり映画の登場人物に入れ込むことはないんだけど、
なんか、彼の姿にはず~んときてしまいました。
終わってからも、ため息ばかりついていました。(笑)

まあ、それにしても、アメリカの超富裕層のフトコロを暖めるためだけに
戦場に送られて人殺しをさせられる兵士たちと、殺される側の油田を持った国々。
映画でここまで描かれるようになってからも、アメリカ国民は「強いアメリカ」を望む。
まったくもって不思議な国と言わざるを得ない。

訓練の描写も面白かったし、彼らが戦場で「退屈な」日常を送っている描写も面白いし、
重油の雨が降る砂漠も迫力があって面白かった。
ユーモラスな描写の中に、様々な生き方が交錯する、深い作品でした。
きっと、この映画、観ても何も感じない人もいるだろうし、
まれに、僕のようにずどーんとくる人もいるかもしれない。
そんな映画ですが、僕は観てよかった。感謝してます。8.5点。
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by ginpei_chan | 2006-02-20 01:29 | 映画(さ行)