ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『シリアナ』★★★★★★★★(8点)

脚本家スティーブン・ギャガンが監督を務め、
製作もスティーブン・ソダーバーグ&ジョージ・クルーニーが担当、
まさに石油版『トラフィック』のような趣のこの作品、『シリアナ』です。
現に、ギャガンは、「石油とは、世界が依存するコカインのようなものだ」と言っていますし。
僕は、『トラフィック』はすごく好きな作品だし、
先日発表されたアカデミー賞で、ジョージ・クルーニーが
この作品でオスカーを手にしたということもあり、とても楽しみにしていました。
ちょっと前から劇場で配布していたフライヤーのビジュアルイメージも
すごくカッコよかったので、
実はその頃から既に心臓をワシづかみにされてたんですけどね。(笑)
(ビジュアルイメージはこちら↓)
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で、『トラフィック』が、麻薬についての映画だったのに対し、
この『シリアナ』は、石油をめぐる物語です。
主に、中東で暗躍するCIA諜報員(ジョージ・クルーニー)、
アメリカの石油企業の合併に関する調査を担当するヤリ手弁護士(ジェフリー・ライト)、
中東の某国の王子に食い込む気鋭の石油アナリスト(マット・デイモン)、
パキスタンから石油コンビナートに出稼ぎに来た青年(マザール・ムニール)の
4人の視点で物語が進行します。
で、主要キャストのそれぞれに多彩な人間関係があり、
それらがどこかでシンクロしあうというところは、まさに『トラフィック』さながらです。
物語は、石油というものをめぐって、世界で一番富める人間たち、
一番その腕に権力を持つ人間たち、その裏側で日の当たらない戦いに
身を置く人間たち、その一番末端にいる人間たちと、
様々な視点で展開されるところも興味深いところです。
キャストについては、それぞれが迫真の名演を見せてくれるし、
特にこの演技でオスカーを手にしたクルーニー、文句無しです。
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主要キャストの4人の他にも、曲者クリス・クーパー、ウィリアム・ハート、
ティム・ブレイク・ネルソン、アマンダ・ピート、クリストファー・プラマーと豪華。
特に、クリス・クーパーの存在感は際立っていたなあ。
さすがはオスカーレースの常連ですわ。
c0019227_081294.jpg

アンサンブル・キャストに関しては、本当に良かったですね。
もっと見たかった!と思ったくらい。

まあしかし、この『シリアナ』、上映時間が2時間ちょうどくらいなんですけど、
その120分の間に目まぐるしく展開が変わり、
次から次へと出てくる登場人物の背後関係があまり説明されないので
ストーリーを理解するだけで精一杯になっちゃったのが惜しいところです。
(僕に理解力が無いだけかもしれないけど・・・(TдT)アウ…)
それでも、終盤からクライマックスに収束していくところなんて
「うわぁ・・・」と口をぽかーんと開けたまま観てしまったくらい面白かったです。
この作品、元CIAのロバート・ベア氏の著作「CIAは何をしていた?」の
映画化なんですが、これが実話だとすると、
アメリカは自国の(もしくはその中でも超富裕層の)利益のためになら
国を挙げてここまでやるものなんだ・・・と、絶望せざるを得ません。
そのへんのエピソードは、圧倒的なパワーを持った作品だったと思います。
本当に、ちょっと分かりにくいんだけど、もう一回観たい!という映画でした。
あ、この映画を観てから、また『トラフィック』も観たくなっちゃったけど。(笑)
8点というところです。
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by ginpei_chan | 2006-03-12 04:48 | 映画(さ行)