ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『サマリア』★★★★★★★★☆(8.5点)

本国・韓国をはじめ、世界中で絶賛を浴びるキム・ギドク監督の『サマリア』
援助交際をする女子高生の二人組、その父親、少女を買う男たちの人間模様。
c0019227_2131287.jpg

キム・ギドク監督の作品は、けっこう話題になってたので、
以前『悪い男』を観たんですけど、正直分からなかったんですよね。
これは凄い!傑作だ!という論評を何度か見かけたんですけど、
まあ、コレがホントに「悪い男」の話で、街で見かけた女子大生を強引にナンパしたら
冷たくあしらわれて、それからその女子大生を売春宿に追い込んでいくヤクザの話。
まあ、こんな愛の形もありますよ的な話だったのかなぁ・・・。
古今東西ヤクザの話にはあまりノレない僕ですので、仕方ないのかもしれないけど。
ま、それが僕とキム・ギドク監督の出会い。(会ったことないけど)

で、今回は『サマリア』。
ベルリン映画祭で監督賞にあたる銀熊賞を受賞したとのことで、
しかも、ストーリーが、援助交際をする美少女二人組の話とあっては、
なんとな~く観てみたくなってしまうのであります。(笑)
しかし、上の写真をご覧になって分かるとおり、かなりの美少女度であります。
このふたりのシャワーシーンもあり、おじさんちょっとドキドキなのであります。

(以下ちょっとネタバレあり)
なんて言ってますけど、ストーリーは、少女たちの売春の話はほんの“さわり”だけで、
それからはとても重厚な話が展開していきます。
本当は、少女の話というよりは、親子の話なんですね、コレって。
親友への償いのために生きていく少女と、
たったひとりの娘の身体を汚されて混乱し、破滅へ向かう父親の姿。
そのふたりが田舎へドライブに行くくだり(ソナタ形式の第三章)は、
とても美しくて切なくて息を呑みます。
ラストシーンも絶望的で、ぬかるみから抜け出せない、
ボタンをかけちがえてしまった親子の人生を象徴しているようで素晴らしかった。
僕の観た韓国映画の中では、『オールド・ボーイ』『殺人の追憶』の次に良かった。かも。
日本にはこんな映画が作れないのがとても悔しい。8.5点です。

ちなみに。
韓国のポスターでしょうかフライヤーでしょうか、
イメージのとってもきれいな画像を見っけました。
c0019227_2311489.jpg

タイトルの『サマリア』とは、新約聖書ヨハネ第4章に登場する
サマリア人の女性のことらしい。
(映画『パッション』で、モニカ・ベルッチが演じた役のこと??)
韓国映画って、聖書の引用やクラシック音楽が好きって
イメージがあるんですけど、何でですかね?
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by ginpei_chan | 2006-04-20 02:11 | 映画(さ行)