ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

『ジョゼと虎と魚たち』★★★★★★★★★(9点)

先日、『メゾン・ド・ヒミコ』を観てから、いろんな人のblogを読んだりして、
たくさん見かけたのが、この『ジョゼと虎と魚たち』のこと。
犬童一心監督が以前に撮った映画。
田辺聖子さんという作家さんの小説が原作で、
主演は妻夫木聡と池脇千鶴。
食欲と性欲に衝き動かされるフツーの大学生と、
両足が動かず、婆ちゃんに「壊れもの」と呼ばれて姿を隠して生きる女の子の物語。
(ネタバレすると思います。未見の方はどうかスルーして下さい・・・)
c0019227_9213541.jpg

う~ん。参った。
良かった。すごく。
確かに、結末は厳しくて、辛い。けど良かった。
映画の結末だけでなく、ジョゼの人生はずっと厳しい。
きっと、本当に、恒夫とジョゼは、もう二度と会わないんだろう。
でも、二人にとって、お互いは、絶対に一生忘れられない人。
二人はそんな恋をした。
「もう・・・何年前だっけ?」
それでも恒夫は一生忘れない。忘れられない。
そして、その先、それ以上の恋愛なんてできないと思う。
だから、辛い。辛い映画。
でも、二人の恋愛は、ふたりのキスは、ふたりのセックスは、とても愛おしい。
とても愛おしくて、心から辛くなる恋愛映画だ。

ジョゼを見ていて思った。「生」は「性」だ。
ジョゼは、暗い暗い海の底から這い上がってきたのは、
あなたとこの世で一番エッチなことをするためだと言ったのがとても気に入った。
きっと、ジョゼは、恒夫がいつか自分から離れていくのを知っていた。
ジョゼは、この世で一番怖いものを見て、この世で一番エッチなことをした。

「あんたが好きや。あんたのすることも全部好きや。」

そして、ジョゼは、暗い暗い海の底へ戻っていった。
そんなジョゼが愛おしくてたまらない。

池脇千鶴を映画で観るのは、『大阪物語』以来だ。
あの頃は、ただ可愛くて、大阪弁の可愛い女の子だったのに、
こんな演技もできる子になったんだね。
妻夫木聡もよかった。
同じ関西弁でも、『きょうのできごと』よりもずっとずっと良かったよ。
この犬童一心という監督、役者のいい面を引き出すのが本当に上手い人だと思う。
 (『きょうのできごと』を思い出したけど、
 ジョゼ役が田中麗奈じゃなくて本当に良かった・・・)
お婆も良かったし、新井浩文くんも良かった。
荒川良々はオマケかな。(笑)
あ、あと、KTVの山本浩之アナ(ハゲハゲビーム!)が出ていたのにはビックリ!
なぜ?どういう縁で?
音楽はくるりだった。
くるりなら、劇中の音楽も唄入りで良かったのに。というのは贅沢でしょうか?(笑)
もちろん、音楽、良かったですよ。
映像も美しくてよかった。
けど、映画を観ながらずっと、「このロケ、関西じゃねーな」と思った。
関西に住む人なら感じるんじゃないでしょうか。
僕は、なんとなく違和感を覚えたのですが、正解でしたね。
でも、ドライブのシーンとか、海のシーンとか、良かったです。

きっと、犬童監督の作品に、この『ジョゼ』から入った人は、
いつまでも『ジョゼ』が一番好きなんじゃないかな。
僕は、『ヒミコ』から入ったので、『ヒミコ』も大好きなんだけど。
なんか、この映画に点数を付けるのなんて難しいんだけど、
まあ、いつも、主観100%の評価なんだし、別にいっか。
9点です。





・・・完全に蛇足ですが、僕は、以前、池脇千鶴の故郷の町で働いてました。
お兄さんをよく見かけたのですが、ソックリでしたよ。
ちょっと懐かしいことを思い出したりしながら観てました。
[PR]
by ginpei_chan | 2006-08-10 09:52 | 映画(さ行)