ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『ユナイテッド93』★★★★★★★★★☆(9.5点)

あの「9.11事件」で、ハイジャックされながら、
ただ一機だけ、目標に到達しなかったユナイテッド93便を描いた
ポール・グリーングラス監督の『ユナイテッド93』を観ました。
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うーん。うーん。唖然。絶句。観終わった後の僕はそんな感じ。
何気ない朝、何気ない空港で、何気ない乗客の人々。何気ない乗務員。そんな朝。
乗客たち、乗務員たちは、そんな何気ない朝に、
ある者は命を落とし、また、ある者は命を懸けることになった。

テロリストたちは、機を乗っ取った。
テロリストたちは彼らの神に祈り、乗客も神に祈った。
神が唯一絶対のものであれば、彼らは同じものに祈ったことになる。
この矛盾と、乗客も観客も戦わなければならない。
乗客たちは、団結して、命を懸けてテロリストたちに決戦を挑むが、
忘れてはならないのは、テロリストたちも彼らの命を懸けたということ。
テロリストたちは、自分たちの神のため、教義のため、信念を持って命を懸けた。
いや、すでに彼らは、ユナイテッド93便に乗った時点で命を捨てていた。
その教義が間違っているとか、ジハードは間違ったことだとか、
そういう考えは僕らの価値観に従ったものでしかない。

(僕個人の中の価値観では判断できるんだけど)
これは、ある映画監督が脚本を書いて演出をして、
俳優(もしくは当事者本人)が演じたドラマなんだけど、
題材が事実に基づいたものであり、
僕らがほんの数年前にブラウン管のこちら側で目撃したことなので、
それをより深刻に受け止めることができる。
そしてもちろん、10年後に観る人も、100年後に観る人も、
人々が真に命を懸けた姿を見て、
きっと何かを感じることができる映画だと思う。


この映画、点数を付けることなんてできないなあ・・・と思った。
今まで、僕が、観た映画に対して点数をつけてきたのは、
自分の中に何かしらの評価基準があり、それに従って、
また、観たときの自分の感情にも従ってきたんだけど、
この映画は、どこか、これまでの映画と文法そのものが違う気がする
こういうテーマだから点数をつけちゃいけないということでもなくて、
なんとなく、これまでの映画と何かが違う映画という感じがしました。
ですが、自分の感情の昂ぶりとか、そういうものを考えて点数をつけてみました。
9.5点。
稲垣吾郎が『日本沈没』を何十年も残る映画といったように、
僕は、この映画を、何十年も残る映画と言ってみたい。
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by ginpei_chan | 2006-09-03 17:21 | 映画(や行)