ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『フラガール』★★★★★★★★☆(8.5点)

というわけで、昨夜観てきました『フラガール』
結局今月は、『ユナイテッド93』『グエムル』と、映画館で3本の映画を観たんだなあ。
あまり観てない印象があったんだけど。

で、ともかく『フラガール』。
先日ここでも書きましたが、僕はこの映画の舞台になった「福島県いわき市」に
住んでいたことがあります。小学生の頃、2年半の短い期間だったけど。
その当時、この映画の舞台になった「常磐ハワイアンセンター」にも
何度も遊びに行きました。
そんなこんなで、この映画、けっこう思い入れがあって観ていました。
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それで。
まあ、最近TVなどでプロモーションも盛んにやっていることだし、
改めて説明する必要も無いとは思うのですが。
昭和40年代に、高度経済成長の中で、
日本各地の炭鉱が次々と閉山されていくなか、
自社従業員やその家族の雇用確保のため、
湧き出ていた温泉を利用し、当時日本人の憧れだったハワイを模した、
ハワイ風のスパリゾート施設を作ることになった。
そして、その施設の目玉として、鉱山の娘たちによるフラダンスショーが企画されるが…。
時代に取り残されていく者といち早く身を翻すことができた者たちの葛藤や苦悩。
ストリッパーのように扱われた娘たちの苦悩。
それでもひたむきに前を向いていた人々の生き様。
そういった物語です。

正直、映画としてはたくさんツッコミどころもあるし、作りが甘いし。
僕は、あの町で暮らしたことがあるけど、あんな方言じゃなかったし、
ご都合主義のように、途中で途端に人々が皆いい人になるし、
たった短期間の間に、みんなフラダンスがめちゃくちゃ上手くなるし。
カリスマ映画論の睦月さんも書いていたけれど、
非東北人から見た東北というのを描いていたのかなあというのは
僕も同じように感じましたね。それはちょっと残念でした。

でも、そういうのに目をつぶれば、とてもいい話でしたね。
不覚にも涙してしまいました。
僕は、こういう映画を観て、僕たちの両親や祖父母などの先人が、
いかに苦労をして、汗をかいて涙して、この国の発展を支えてきたのかを感じ、
心の奥がぐっと熱くなってしまうのです。
今、僕は、その先人たちが作ってきたものの上にあぐらをかいているだけじゃないのか。
その先人たちの想いに報いることができているのか。
そんな、映画の製作者たちが望んでもいないようなことを
余計に考えてしまいます。(笑)

でも、そういうことを考えずにはいられないんだなあ…

それから、キャストについてだけど、
松雪泰子は、今の歳だからできる役という感じで、ハマり役でしたね。
落ちぶれた元トップダンサーというのがピッタリでした。
それから、フラガールズのリーダー役の蒼井優ちゃんは…
もう、この映画は彼女が太陽のように輝いていて、それを見れただけで大収穫でした。
彼女の出た映画はいくつか観てきたけど、
いい女優さんになったなあ、というか、女優さんになっちまったんだなあ…と、
巣立つ鳥を見守る気分で観ていました。(笑)
それから、コミックリリーフ的存在のしずちゃんも良かったですね。
明らかにガタイの大きさが違って面白いです。
彼女たちフラガールズのダンスも迫力があってよかったし、
ラストで大一番の舞台という構成は、このテの映画にはありがちなんだけど、
それでも良かった、素晴らしいシーンでした。

あとは、蒼井優ちゃんの兄役が豊川悦司、母役が富司純子。
富司純子はたぶん初めて観たんですが、寺島しのぶのお母さんですよね?
とても良かったです。
トヨエツはもういつもどおり。
また、脇を固めるのが岸辺一徳、寺島進、高橋克美など。
ここで敢えて苦言を呈するのですが、
安定感があるし、いい芝居をする人たちばかりなんですが、
正直たくさん映画に出ているので、目新しさが何も無いのです…。
もっと、銀幕俳優というか、いい俳優さんが育ってきてほしいです。

まあしかし、いい映画でした。
甘いけど、ありがちな昭和の物語でスポ根でお涙頂戴なんだけど、
泣いちゃったからコッチの負け。(笑)
8.5点でした。
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by ginpei_chan | 2006-09-30 13:45 | 映画(は行)