ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『父親たちの星条旗』★★★★★★★★★(9点)

2日(木)にこの『父親たちの星条旗』、3日(祝)に『手紙』と連チャンで観てきました。
この2日間、濃かった...(笑)

さて、一息ついたところで、『父親たちの星条旗』、参りましょう!
僕が、今年下半期で一番期待した映画です。
ベストセラーの映画化権をスティーブン・スピルバーグが獲得し、
スピルバーグがクリント・イーストウッドに監督を依頼。
イーストウッドが製作・監督・音楽を担当、
イーストウッドと組んだオスカー受賞作『ミリオンダラー・ベイビー』で脚本を担当、
また自ら監督もした『クラッシュ』がこれまたオスカーを獲得したポール・ハギスが
今回も脚本を担当したという、
現在のハリウッド随一といってもいいスタッフが揃った作品です。
それでいて、原作がベストセラー。
もう、これに期待しなくて何に期待するのですか!?(笑)
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太平洋戦争でも特に激戦と謳われた「硫黄島の決戦」を、
アメリカ側から見た物語と日本側から見た物語の二部作に分けて製作、
この映画は、アメリカ側から見た「硫黄島」の物語です。

この、誰もが見たことがある、硫黄島の擂鉢山の頂に、米兵が星条旗を掲げる写真。
この写真が、戦争に疲れきっていた兵士たちや国民を奮い立たせるための
戦意高揚のプロパガンダに利用されたという写真ですが、
この写真が撮影された背景と、
星条旗を掲げた兵士たちがその後どんな運命を辿ったのか、
それを克明に描いた、現代ハリウッド最高の映画作家・イーストウッドの渾身の一作です。

もう、ストーリーはリンク先をご覧いただくとして、
ただただ素晴らしい作品という一言につきます。
観たばかりで、まだ余韻に浸っているところだからかもしれないのですが、
いやはや素晴らしかった。観てよかった。
『プライベート・ライアン』で描かれた、ノルマンディー上陸作戦のシーンに勝るとも劣らない
大迫力でしかし凄惨な戦闘シーンが続くかと思いきや、
「星条旗を掲げたヒーロー」として戦時国債の販促キャンペーンで全米を回る兵士たちの
葛藤と苦悩をじっくりと描き、
その一連の事件を回想する形で時間軸が現代に引き戻される。
主にその3つの時間軸で描かれるのですが、これが全く違和感がなかった。
そして、さらに『プライベート・ライアン』と比較するなら、
これがアメリカ万歳的な、星条旗よ永遠に的な、
戦争全面肯定プロパガンダに全く陥っていないのがよかった。
戦場で死と隣り合わせに身を置かれた若者たち、そこから引き離されて
シャンパンと食堂車と高級ホテルで全米を連れ回された若者たち、
息子たちを戦場に送った家族や恋人、
彼らすべてをしゃぶりつくして損ない切った政治家たち。
誰を幸せにするための戦争だったのか分かりゃしない。

ストーリーはそのくらいにして。
キャストは、いわゆるビッグスターのような人は配役していないものの、
皆素晴らしい演技でした。
個人的には、特に、アイラを演じたアダム・ビーチ(戦争+ネイティブ・アメリカン=彼?)と、
マイクを演じたバリー・ペッパーが良かったですね。
それから、もちろんドクを演じたライアン・フィリップも良かった。
また、ハンク役がポール・ウォーカー、イギー役がジェイミー・ベルというのは
実は観ていて気づかなかったので、また次回確認してみたいです。

それから、今回も音楽はイーストウッド本人が担当したのですが、
やはり素晴らしかったですね。
特にピアノの旋律が映像にとてもよくマッチしていて。

で。
この映画を観ていると、
本当にいろんな感情が湧き出て吹き出て凄い映画だったんですけれども、
この映画の言いたかったことというのは、ラストシーンに集約されていたと思います。
敢えてここでは詳しく述べませんが。
この映画のラストシーンのモノローグとバックの映像は本当に素晴らしかった。
最近の映画で、こんなに素晴らしいラストシーンを観た記憶は無いです。

もう、本当に文句の付けようのない映画だったんだけど、
それでも敢えて注文を付けるとしたら、
物語の中心になる兵士たちが少なくとも6人以上いるので、
それぞれの人物像の把握が難しく、顔を覚えるのも難儀だったということ。
(まあ、これは、僕の理解力不足ともいえるのですが…)
なので、もう一回観て確認したいと思います。

うん。やっぱりもう一回映画館で観たい。
映画館の大スクリーンと大音響で観る価値のある映画だったと思います。
期待して待っていて良かった。9点です。
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by ginpei_chan | 2006-11-03 03:21 | 映画(た行)