ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『男たちの大和/YAMATO』★★★★★★★(7点)

昨年暮れに公開されて、今年初頭にかけて大ヒットを記録した、
角川春樹製作の大作『男たちの大和/YAMATO』をDVDで観ました。
公開当時、大ヒットしていたので、映画館で観てもいいかな...とも思いつつ、
でも、なんか自分には合わなさそう...と感じて、スルーしました。
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で、レンタルで、しかも旧作に落ちるまで待っての鑑賞となりましたが、(笑)
今年の話題作だったので、年内に観ておこうと借りた次第です。

で。
まあ、ストーリーはアレです。戦艦大和の乗組員を、
乗艦から沈没、そして現代に至るまでを描いたドラマです。
主人公に反町隆史、中村獅童、共演に松山ケンイチ、蒼井優をはじめ、
山田純大、高知東生、長島一茂、勝野洋、本田博太郎、林隆三、奥田瑛二、渡哲也、
寺島しのぶ、高畑淳子、余貴美子などなどそうそうたる面子、
そして現代に舞台が移ると、鈴木京香、井川比佐志、仲代達矢などなど。
また、この映画、超豪華キャスト以上に見ものだったのが、
数億円をかけて造ったという、実物大の戦艦大和のセット!
なるほど大迫力のセットでした。

うーん。評価するとすれば、以上でしょうか。(笑)
というのはウソですが、最初に苦言を呈させていただくと、
主役のふたりを、松山ケンイチと蒼井優が食っちゃったなあってところですね。
ふたりのエピソードはとてもドラマチックで、二人も大熱演で素晴らしかったのに、
映画としては、やはり反町と獅童をよりメイン扱いで描いているので、
どこか全体的にピンぼけしている感じで、勿体無い感じがした。
僕にとっての、この映画のクライマックスは、松山くんが最後の上陸で、
母の遺影と対面し、蒼井優が泣きじゃくるシーンでした。

正直、2部作で撮ってさ、1本は松山ケンイチと蒼井優の青春ドラマで、
もう1本は、じっくり大和の戦いを撮っても良かったと思うのです。
それから、特に、“水上特攻”前の最後の上陸あたりが特に顕著なんですが、
松山ケンイチ演じる神尾克己を初めとする少年水兵のエピソードを
何人か分散りばめているんですけれども、
それぞれがいいエピソードだと思うんだけど、
ダイジェスト版みたいにそれぞれの描きこみが少ないので、
それこそもう1本に分けて、じっくり描いてほしかったと思うのです。
言うなれば、1本は「男たちの大和」でもいいけど、
もう1本は「少年たちの大和」なら良かったなあ...
と言いたいのです。
この映画、死にゆく兵士たちの家族の気持ちなどもよく描いているので、
それはいいところだと思うので、もっと描き出して欲しかったです。
なんか、いろんなものを詰め込みすぎで、でも、主演が味気ない二人なので
映画を観ていて、とても勿体無い気分になっちゃうのです。
製作者が、この映画で表現したいことを全て詰め込もうとすると、
たぶん4時間くらいになったんじゃないかな、と思う。
それを、2時間半くらいにまとめたのは凄いとは思うけど、
どうせなら、焦点を絞って、2本くらいに分けても良かったはず。
2時間半に削りに削った結果、少年兵たちが、
顔と名前が一致する前に映画が終わっちゃうし、
親友同士だったという反町と獅童と山田純大だけど、
山田純大の演じた唐木という男だけ、家族とのエピソードを付け足したくらいで
キャラクターの描き込みが絶望的に足りないし、
無理な編集のおかげなのか、突然レイテ沖の海戦のシーンになって、
それもアッサリと終わってしまうし、まあ、とにかく、
そんなこんなで全体的に描き込みが足りなくなってしまった気がします。
これは全て、僕個人が感じたことに過ぎないんですけどね。

最初にも述べたとおり、松山ケンイチと蒼井優ちゃんは素晴らしかった。
特に蒼井優ちゃん。
また思いました。「女優さんになっちまったんだなあ...」と。
あと、よかったのは、やっぱり大和のセット。なかなかの迫力でした。
それからそれから...あんまり無いなあ。(笑)

逆に、キャストでは、まず一番の大物渡哲也は、なんかイマイチだった。
何やっても一緒だな、この人。そう感じた。
長島一茂のキャスティングは意外だったけど、けっこう良かったかも。
逆に、奥田瑛二は、彼の魅力を活かしてない役で残念だった。
肝心の反町隆史は...苗字は反ってるけど、演じ方はとってもストレート。(笑)
獅童は...最初の柔道のシーンと懲罰のシーンは「おっ!」と思ったけど、
後の登場シーンは雑把だったなあ...
彼の恋人を演じた寺島しのぶも、正直笑っちゃったよ。(笑)
やっぱ、彼女を撮る監督って、どうしても彼女を脱がせようとするんだよね。
どの映画でもそうなんだよ。まったく。
なんか、彼女を、「ドキッ!女だらけの水着大会」に出てくる、
おっぱいポロリをやってくれるAV女優並みの扱い
なんだよね。(爆)
いや、それだけエロスを醸し出す演技ってのも凄いんだけどね。

あと、挙げるとすれば、所々に入るナレーション。
なんか、TVドラマ並みに安っぽくてびっくりした。
テレビ朝日の渡辺宣嗣アナがやっていたようなんだけど...
好きなアナウンサーだったんだけどなあ。なんか合わなかった。
そして、僕が鑑賞前から引っかかっていた、
また、この映画を映画館で観ない原因のひとつだった、某N渕氏の主題歌は...
意外と悪くなかった。うん。演奏にピアノが入ってたからかな。なんとなく。

大ヒットした作品だけあって、訴えるものは確かにあった。
でも、なんとなくボケていて、制作費任せの“単なる”豪華キャストで押し切る映画。
うーん。映画館で観たら、もっと感動できただろうか。
7点くらいにしておきます。
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by ginpei_chan | 2006-12-27 23:15 | 映画(あ行)