ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『明日の記憶』★★★★★★★★(8点)

若年性アルツハイマーを患った男と、それを支える妻を描いた『明日の記憶』
渡辺謙が脚本に惚れこみ、主演と製作総指揮を担当した意欲作です。
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共演に樋口可南子、吹石一恵、香川照之、田辺誠一、水川あさみ、袴田吉彦、遠藤憲一、
坂口憲二、渡辺えり子、及川光博、木梨憲武、大滝秀治など。
監督はなんと堤幸彦!オドロキでした。

49歳の佐伯雅行はヤリ手の大手広告代理店の営業部長。
まさに脂の乗っている企業人。
しかし、彼は、ある日から物忘れが激しくなり、目眩を感じ、頭痛や倦怠感を覚え...
多忙な仕事の合間を縫い、妻に付き添われて病院で検査を受けると、
なんと若年性アルツハイマーと診断されてしまう...

この映画、簡単に分けると、前半は病気の発覚から娘の結婚式、
そして、彼が全身全霊を傾けた仕事を辞めるまで。
後半は、自宅療養を始めて、病気の進行、妻の苦悩、本人の苦悩、彷徨い...
正直、前半は、凡百な病気ハンデ系お涙ドラマだと思いながら観ていました。
しかし、後半になってからグングンと面白くなっていく。皮肉かもしれないけど、
夫婦ふたりの物語になってから、どんどん面白くなっていった気がします。
(あくまで、個人的な感想です。)
最近になると、アルツハイマーを描いた物語は、映画やTVドラマに限らず
珍しくなくなってきたように思いますが、
僕は、あまり興味が無かったんですよね。
特に、キレイキレイな美談にされてしまうことも多くて。
でも、ほんとは、とても過酷なモンじゃないかな、と。
泣いてなんていられないほど大変なものじゃないかな、と。

この映画だって、そこまで病状が酷く進行するまでは描いていません。
でも、渡辺謙の演じる患者=夫と、働きながら彼を介護する妻の物語は、
短いパートながらも、彼らのそれぞれの苦悩がありのままに描かれていて、
特に、ラストの一連のくだりは、僕には衝撃を持って感じられました。
忘れていくって、こういうことだと。忘れられていくって、こういうことだと。
この、二人のパートは、後半といえどもそれほど長くないパートなんだけど、
ほんとに面白くて、グングン引き込まれて、自分でも驚きました。
堤幸彦、やるじゃん!と、観終わってから思いました。(笑)
なんといっても、この映画は後半。
前半も悪くないんだけど、後半が良すぎた気がする。
(観終わった後だから、余計にそう思うのかな...)
渡辺謙さんが、ハリウッドでの忙しいスケジュールを外れて、
この映画の製作にこだわったわけが充分よく分かった気がしました。
8点です。
また、そのうちにもう一回観たくなりそうです。
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by ginpei_chan | 2007-02-01 06:11 | 映画(あ行)