ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

『ブラッド・ダイヤモンド』★★★★★★★★(8点)

今年の米アカデミー賞...
レオナルド・ディカプリオが主演男優賞、ジャイモン・フンスーが助演男優賞にノミネート。
また、作品賞にもノミネートされた『ブラッド・ダイヤモンド』
激しいアクションとシリアスなドラマが絡み合ったなかなかの作品でした。
c0019227_1845573.jpg

当初、この映画の製作に関する記事を目にしたときは、
ディカプリオ主演のアクション映画、というくらいにしか認識していなかったのですが、
まあ、ディカプリオのスター映画かな~と思って見てみたら、
どうしてなかなか、重厚なストーリーでビックリしました。
西アフリカのシエラレオネで、内戦に巻き込まれ家族と離れ離れになった漁師が、
軍事組織に捕えられてダイヤモンドの採掘場で強制労働...
世界でも非常に稀少で大きな最高級のダイヤモンド「ピンク・ダイヤモンド」を発見する。
それを聞きつけたのは、白人のダイヤモンド密輸業者。
ダイヤモンドを隠した漁師をうまく出し抜いて、ダイヤモンドを横取りしようと企む。
そして、内戦のさなかのシエラレオネで暗躍する密売業者と軍事組織の癒着、
そこから欧州の宝石会社へのダイヤモンドの流れを取材していた
アメリカ人ジャーナリストが二人を追う。

このダイヤモンドについての話は、事実に基づいたものだというから驚きだ。
しかも、内戦で暴れ狂う軍事組織の悪行についても、
事実に基づいた話だというからもっと驚きです。
(ナタで腕を切り落とす、少年兵を育てる、などなど)
そんな、事実に基づいたエピソードを交えながら、
シリアスなテーマをハデなアクションで魅せるという、
いかにもハリウッド的社会派映画でした。
そこに、主人公3人それぞれにもテーマを持たせていて、見ごたえも3倍!
というくらいにスリリングで深みがあって面白い。
その演出と構成に関しては、監督をはじめ製作陣の勝利でしょう。

キャストに関しては、アカデミー賞でも二人ノミネートされたけど、
それはそれ相応に素晴らしかったです。
アフリカの内乱の小国を暗躍し、しかしアフリカという赤砂の土地に囚われる
自らのアイデンティティに苦しむ密輸業者をディカプリオが好演!
役柄の設定も複雑で興味深かったんですが、それを見事に演じきりましたね。
また、暴力によるカオスのさなかを、離れ離れになった家族と再会するために
生命を賭けて奔走する父親をジャイモン・フンスーが迫真の演技で体現。
観終わった人は誰しも思うことかもしれないけど、
映画の本当の主役はこの人なんですよね。
父であり、夫であり、一人の漁師であり、
その男が駆け抜けた地獄がこのシエラレオネであり、『ブラッド・ダイヤモンド』でした。
ジャーナリスト役のジェニファー・コネリーもこういうテーマによくマッチしていたし、
キャストに関しては本当に良かったですね。

まあ、あまり褒めすぎてもアレなんですけど、ちょっとだけ苦言。
ダニー・アーチャー(ディカプリオ)とソロモン・バンディー(フンスー)の二人が
銃弾の雨の中を、その足で、車で駆け抜けるわけですが、
もちろん主人公の二人ですから、銃弾は当たりません。
その代わりといっちゃあなんですが、二人以外の人々には面白いくらいに当たります。
頭から脚からブチ抜かれていくんですが、二人には当たりません。
まあ、アクションシーンは大迫力なんですが、ちょっとシラケる描写ではあります。
なので、いい意味でも悪い意味でもハリウッド映画
っぽかったなあ、と思うのです。
いい作品なんですよね。惜しいなあ。
でも、『ホテル・ルワンダ』同様、僕らがアフリカをどう見て、どう利用してきたか
勉強するのにはいい作品なのかもしれません。
話題のドキュメンタリー『ダーウィンの悪夢』とかもそういう物語らしいですし。
面白かったです。8点。
[PR]
by ginpei_chan | 2007-04-26 18:40 | 映画(は行)