ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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カテゴリ:映画(た行)( 41 )

えーと、これは先月に観たっけ...
『トランスフォーマー』、この夏一番のハリウッド大作でしたね。
各所から絶賛の声も聞かれたし、日本発のアニメの逆輸入ということで
話題性も充分だったし、プロデューサーのスピルバーグや
監督のマイケル・ベイも出演した予告編も、早くから放映されてたり...
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で、肝心の作品なんですけど。
僕はあまり楽しめませんでした...
いやあ、CGも凄かったし、何人もの脚本家が寄り集まって練り上げられたであろう
ストーリーもそれなりに凄いと思ったし、ユーモアもあったし、
主演のシャイア・ラブーフもエネルギッシュで良かったし。
ん~、でも、なんか面白くなかったんだよなあ...
なんか、笑いあり、ちょっとイイ話あり、CGゴリゴリ、というのに
ちょっと辟易してきたかなあ...と思ったりしてね。
だいたい、僕、あまりロボットというモノに萌えないタチでさ。(笑)
途中、CGのロボットが画面狭しと暴れまわってるさなかにあくびしちゃったし。
まあ、この夏の話のタネとしては充分だし、
子供はみなこういうの好きだと思うし、こういう映画はもちろんアリなんだけどね。

僕はノレなかったので5点。
続編の製作も決まっているそうなのですが、たぶん観に行かないなあ...
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by ginpei_chan | 2007-09-14 08:29 | 映画(た行)
さて、この春の注目作、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
ベストセラーが原作ということで、物語には期待しちゃいます。
キャストも、オダギリジョー、樹木希林、小林薫、松たか子、内田也哉子...
監督が松岡錠司ってトコが、個人的には不安だったんですけどね...(笑)
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ともかく、ストーリー、僕は原作を読んだことがないので、
原作とどれほど違うのかは分かりませんけど、とても良かったですね。
ントに、「オカンと、ボクと、時々、オトン」の話なんやなあと感心。(笑)
昭和という時代観と炭鉱町を背景に描かれた、「ボク」の幼少期と
「オカン」の若かりし頃のエピソードが特に印象的でした。
「ボク」が大人になり、「オカン」を東京に呼んで一緒に暮らすあたりもいいんですけどね。
しかし、全編通して、「普通の親子の物語」だったのが一番の驚きでした。
数奇な運命を辿るでもなく、有名人の物語でもなく、
市井の親子の親子愛の物語というのが特に観客の胸を打つのではないでしょうか。
ヘンに特別なストーリーじゃなかったことが、かえって共感を覚えましたね。

キャストも素晴らしかったです。
皆素晴らしかったんですが、僕が特に良かったなあと思うのが内田也哉子。
こんなに似てていいものか!と思うくらい
樹木希林さんに似ていましたねえ。
ああ、30年前にいたんだろうなあ、と思わせる独特の顔立ちと佇まいが絶品でした。
もちろん、オダギリジョーも小林薫も、松たか子もみんな良かった。
このキャスティングで、ある程度の成功は約束されたようなモンですが、
それでも、それを活かし切った原作と脚本も素晴らしかったですね。
ほぼ言うこと無し!の良作でした。8.5点。
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by ginpei_chan | 2007-05-10 06:42 | 映画(た行)
2005年の、韓国映画の興行収入第1位に輝いた、『トンマッコルへようこそ』
英語では、「Welcome to Dongmakgol」らしい。
そのまんまやな。(笑)
新人監督のパク・クァンヒョンがメガホンをとり、
チョン・ジェヨン、シン・ハギュン、カン・ヘジョンなどが出演しています。
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朝鮮戦争のさなか、朝鮮半島のとある山の中の、
その存在も知られていない小さな村に、朝鮮人民軍の兵士と、韓国の連合軍の兵士、
そして連合国軍として参戦していたアメリカ海軍の兵士が辿り着いた。
彼らは激しく敵意を剥き出しにし、にらみ合う。
しかし、銃器も手榴弾も見たことのない「トンマッコル」の人々と生活するうちに、
彼らの心に少しづつ変化が現れ始めるのだった。

今もって、南北統一が果たされない朝鮮半島は、
その果たされない融和を夢見てか、韓国では頻繁に戦争に関する映画が作られている。
この映画もまさにそのひとつで、
「朝鮮戦争で呉越同舟した兵士たちの交流」というファンタジーを描いています。
その独創的なストーリーも面白いし、展開も起承転結がしっかりしていて分かりやすい。
観た後で調べてみたら、原作は舞台劇なんですね。
納得です。

で、それを映画化したわけですが...
正直、中盤あたりまでは、面白いとは思ったけど、
どこかリズムというかテンポというか、悪い感じがして、
韓国映画らしくないなあとも思いました。
長くじっくり描くシーンと、そうでないシーンとのギャップが大きかった気がする。
それで、なんとなく鑑賞に集中できない感じがして、ちょっと苦労しました。(笑)
監督が新人ということで、そのへんはまだ手馴れていなかったということかな...
でも、後半からラストにかけては、グイグイ物語に引き込まれたし、
テンポも良かったし、とても面白かったです。
ラストシーンは目頭が熱くなってしまったし、
俯瞰の映像で、スローモーションで空から××が降ってくるシーンは鳥肌が立ちました。
ラストシーンであの画を見せられるたぁ、参りましたよ。
実は、ラスト20分くらいだけ、何度もリピートして観てしまいました。
DVDバンザイ!(爆)

この映画、日本人の僕で、こんなに面白く感じたんだから、
きっと、韓国の人々にとっては、物凄く魂を揺さぶられたんだろうなあ...
大ヒットの背景には、そういうところもあったんじゃないかなと思います。

キャストも、パク・チャヌク監督作品でお馴染みのシン・ハギュンやカン・ヘジョン、
そして、僕は初めて観たんだけど、チョン・ジェヨンも男前で良かったです。
映像も、独創的な村の感じや山の美しい景色など、観ていてとても楽しかった。
音楽は、なんと久石譲だったそうで、なるほど素晴らしかったです。

やはり、韓国映画って凄いなあ...
面白いもの、そうでないもの、それはもちろんあるんだけど、
面白いものを見せられると、「日本じゃ作れないんだろうなあ...」って思っちゃうくらい凄い。
悔しいんだけどね。
この、『トンマッコルへようこそ』は、物語が作られた背景など、
日本人はそういうものを背負ってないということもあるけど、
ああいうシリアスなテーマを、皮肉や批判や希望も込めて
これだけの物語にしてしまう手腕に脱帽です。
期待していた通りに面白かった!8点です。
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by ginpei_chan | 2007-03-26 04:39 | 映画(た行)
いわゆる既視感と訳される「デジャヴ」を題材にしたスリラー『デジャヴ』
500人超の人命が犠牲になったフェリー爆破テロを、
デジャヴを利用して防ぐことができるのか?というアクションサスペンスです。
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なるほど、ジェリー・ブラッカイマー製作でトニー・スコット、
なかなかドキドキハラハラさせてくれて、
今回は観客にも少し考えさせるような感じでよかったですね。
キャストも、デンゼル・ワシントンは相変わらずカッコいいし、
ヒロインの女の子のポーラ・パットンって子もキレイだったし、
ヴァル・キルマーがすげえオッサンになってて
面白かったし(笑)、ジム・カヴィーゼルの怪しさも良かったです。
ジム・カヴィーゼルに関しては、すっごい善人役と悪人役と、
両極端な役が似合うなあと思うのですが、今回はハマってましたね。
だからこそ、もうちょっと描き込みが欲しかったんですが...もうちょいだったかな。

しかし、この映画のキモになる、「デジャヴ」の科学ってのが、
まあジェリー・ブラッカイマーらしいブッ飛んだギミックで、
リアリティ云々に注文をつけたい人にはこの映画は向かないかも。
『アルマゲドン』並みに在り得ないですから、コレ。(笑)
でも、こういうブロックバスターは映画館に必要ですよね。
コーラ飲みながらポップコーン食いながら観たいですもん、こういう映画。
3年後に忘れてようが、別にいいんです。
連れて行った女の子がハラハラドキドキして、終わった後も
勘違いしてこっちにドキドキしてくれれば100%
以上費用対効果ありますから。(爆)
ってなわけで、なかなか面白かったので7.5点!
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by ginpei_chan | 2007-03-22 20:30 | 映画(た行)
シンガーソングライターのYUIが、紫外線を浴びると死ぬかもしれないという難病を患った
ストリートミュージシャンを演じた『タイヨウのうた』を観ました。
共演は塚本高史、岸谷五朗、麻木久仁子。
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ブラッド・ピットの『リック』同様、太陽の光を浴びることのできない難病...
本当にあるのでしょうか?(勉強不足ですみません...)
しかし、ラブストーリーと難病というのは相性が良いらしく、
大ヒットした韓国映画の『私の頭の中の消しゴム』も、
原作の大ヒットで映画も製作された『世界の中心で、愛をさけぶ』も難病モノですね。
この映画も、ラブストーリー+難病。
使い古された構図というかなんというか...

しかし。
この映画、とっても良かったです。
まあ、僕がYUIが好きというのもあるんですけど、彼女がとっても良かった。
たぶん演技初経験だと思うんですけど、
彼女の透明感とかイノセンスがとてもよく活かされていましたね。
漠然ながら、プロデビューを夢見る少女の役ですが、
既に多くのファンを獲得している本物のミュージシャンが
演じているので、設定に全くムリがないです。
それに、とても瑞々しくて、可愛くて、観ている間じゅうずっと、
おじさん胸がきゅんきゅんいってましたよ。(爆)

共演の塚本高史くんは、ちょいと高校生に見えないかも...(笑)
という気もしましたが、そこんところは観ていて気になる程度じゃなかったし、
岸谷五朗と麻木久仁子の両親も良かったし、
ストーリーも、俳優の演技も、全てにおいて嫌味のない、
かといって難病モノだからといって辛いばかりじゃない、
とてもさわやかな映画に仕上がっていました。
だいたい、難病モノということで、結末はある程度予測できるわけで。
そこまでをどう描くか、ということに関しては、この映画はとてもさわやかに、嫌味なく、
観ていて前向きな気持ちにさせてくれる映画でした。

この映画、TVドラマ化もされましたけど、僕はTVドラマは見ていません。
どうだったのかな...沢尻エリカがこの役をどう演じたのかもちょっと気になりますが。
この映画に関しては8点。
部屋に閉じこもってるヒッキーくんやヒッキーさんも、
この映画を見たら、太陽の下に、眩しい海に、きっと出て行きたくなるはず。
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by ginpei_chan | 2007-03-08 19:11 | 映画(た行)
先週末に観てきた『ドリームガールズ』
先週は映画館づいていました。(笑)
この映画、もちろん、ジェニファー・ハドソンがオスカーを獲得した、今話題の映画です。
やはりというべきか、人気ブロードウェイミュージカルの映画化だそうな。
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デトロイトで人気歌手を目指す「ドリーメッツ」の3人は、コンテストに出場するも
デビューするキッカケも掴めないままの日々が続いていた。
しかし、あるコンテストに出場した折、カーディーラーから音楽業界への転進を目論む
カーティスが彼女たちに目をつけ、人気歌手ジミー・アーリーのバックコーラスにねじ込む。
その日から、ドリーメッツ(のちのドリームズ)とカーティスの破竹の日々が始まる…
夢と現実、成功と挫折、愛とその終焉の物語。

僕がこの映画を観終わったときの印象は、「よくできた映画やな~」ってこと。
歌もいい、曲もいい、ストーリーもまとまっていて、起承転結がしっかりしてる。
キャラクターもそれぞれ立っていて、キャストも魅力的。
ミュージカルのお手本のような作品です。
ビヨンセはあいも変わらずこの世のものとは思えないくらい美しいし、
ローレル役のアニカ・ノニ・ローズもいい味出してました。
ジェニファー・ハドソンに至っては、パワフルな歌唱力とその体躯で存在感抜群でしたね。
エディ・マーフィーもノリノリ!彼のコメディアン魂が炸裂していましたね。
カーティスを演じたジェイミー・フォックスも、最初は髪型に笑ってしまいましたが(笑)、
ちゃんと歌のシーンもこなしてたし、
ヒールでちょっと損な役回りだったけどいい存在感でした。

楽曲がいいのは、ブロードウェイの折り紙つきだし、
歌唱力の確かな3人が歌うのでそのパフォーマンスには誰もが惹き込まれると思います。
ほんと、チケット代が安く感じました。
もっと、凄いショーを観ているような感覚でね。

ストーリーは、いい意味でまとまってて、起承転結があって分かりやすい。
キャスト同士がどうつながって…というのは、舞台劇ならではですね。
ちょっと、うまくまとめすぎな気もしますが、
これくらい分かりやすかったら観る方も安心して観ることができます。
それで、話の筋としては、古今東西どこにでもある、
成功と挫折、愛とその終わりについて。
何かを手に入れると何かを失う。いつの時代も、どの場所でも同じこと。
物事の摂理ですね。
ありがちな話ですが、分かりやすくていいと思います。

それに、この映画は、ディーナ(ビヨンセ)の物語であり、
カーティス(ジェイミー・フォックス)の物語であり、
エフィー(ジェニファー・ハドソン)の物語であり、
更にはジミー・アーリー(エディ・マーフィー)の物語であり、
ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)の物語であり、
そしてそしてC.C.(ディーナの兄)の物語であり、
マーティ(ジミーのマネージャー)の物語であり、エフィーの娘の物語でもあり、
それぞれの役にちゃんと物語が肉付けされているのが凄いと思いました。
どの人物にもドラマや背景があって、どの人物の視点でも物語を楽しめる。
それがとても面白くて、どちらかというと脇役の、
エフィーの娘や、C.C.や、マーティやジミー・アーリーの人生に
思いを馳せることができるのも、この映画の楽しみ方だと思います。

音楽も、俳優たちも、ストーリーも全ていい。
チケット代が安く感じてしまうような豪華でパワフルなショー。
ぜひ、レンタルを待たずに、観るなら映画館へ!
8点です。

…ちなみに。
僕が「もっと見たい!」と思ったのは、映画冒頭にちょっとだけ出てくる、
“タイニー”ジョー・ディクソン!
めっちゃカッコよかった!(≧∇≦)
…僕だけですかね?(爆)
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by ginpei_chan | 2007-03-07 19:10 | 映画(た行)
さて。
アカデミー賞作品賞を受賞し、御大マーティン・スコセッシに念願のオスカーをもたらした、
香港映画『インファナル・アフェア』のリメイク『ディパーテッド』
レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォルバーグ、
マーティン・シーン、アレック・ボールドウィン、レイ・ウィンストン…
錚々たるメンツとはこのこと!
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で。
この映画、香港映画のリメイクなワケで、僕はもう何年も前に、
そのオリジナルの『インファナル・アフェア』を映画館で観ています。
トニー・レオンとアンディ・ラウ、それに他のキャストも素晴らしかった!
全部で3作作られたけど、やっぱり1作目は傑作だったと思う。

そんな『インファナル・アフェア』のリメイクが『ディパーテッド』で。
上記のビッグネームたちがプレイロールしているわけです。
で、この映画、もうけっこう前にロードショーが始まってて、
既にこの映画を観た方たちの寸評や感想などをいろいろ目にしてきたんですが…
手放しで絶賛!という意見は今もって未見。
それなりに肯定的には受け止められているようですが、
それでもオリジナルの方が上だった、という意見も多く見られます。
そういう意見を目にしちゃあ、なかなか映画館に足が向かなくなるのも
無理はないですよね。(笑)
というわけで、こんなに遅いタイミングで鑑賞することとなったわけです。

前置きが長くなりました。
では、既に『インファナル・アフェア』を観ていて、アジア映画は好きで、
アンディ・ラウもトニー・レオンも名優だと思っている僕が観た『ディパーテッド』。
面白かったです。(笑)
自分でも意外なんですが、けっこう楽しめました。
手放しで賞賛!という感じもしなかったのですが、とてもよくできていたと思います。
僕が感じた『ディパーテッド』は、まさにスコセッシ流マフィア映画。
ふたりの「覆面」の生き様、苦悩がうまく語られていました。
主役のふたり以外の俳優たちもさすがの存在感だったし、
名前は知らないんだけど、主役ふたりに愛されるヒロイン役の女優さんもとても良かった。
それに、映像の感じも「スコセッシ!」って感じで良かったし、
「大都会のひずみ」みたいな街で這いずり回って生きている男たちって感じがして、
スコセッシが描きたい都会(まあ主にNY)って、きっとこういうのなんだなあ。
それから、この映画で気に入ったのは、セリフが気が利いているってこと。
なんか、全てにおいて聞いていて楽しいセリフ。
演じる俳優が良かったのか、脚本が良かったのか、ともかくセリフが良かったです。
そして、僕が最高に評価したいこの映画のキモは、
ディグナム役のマーク・ウォルバーグです!
アカデミー賞の助演男優賞にもノミネートされて、惜しくも受賞は逃したけど、
ゴメンなさい、『リトル・ミス・サンシャイン』のアラン・アーキンよりも、
『ドリームガールズ』のエディ・マーフィーよりもずっと良かったです。
みなさん、彼の最後の登場シーン、観ました?
もちろん、彼はこの映画でずっと光ってましたけど、
もう彼の最後のシーンは鳥肌モノでしたよ!
いやあ…いい映画に巡り合えたんですね。そう思います。

まあ、確かにリメイクです。
確かに、彼の映画で、この作品より良かったものもあったと思います。
確かに、彼は公式な発言として、この映画を作るのが嫌だったと言っています。
でも、長年アメリカ映画界に貢献し続け、リメイクであるにしても
それなりの水準の作品と撮りあげた手腕は賞賛に値すると思います。
なにより、映画監督マーティン・スコセッシへのあの万来の拍手!
この作品どうのというより、
あの夜は「スコセッシ・ナイト」だったんだね。
「アメリカ」を様々な視点から撮り続けてきた彼を、「アメリカ」が祝福した夜。
素敵な話じゃないですか☆

ともあれ、映画としてもなかなかよくできていたと思います。
俳優たちの熱演、光りあう存在感、こだわりの映像、気の利いたセリフと音楽、
そしてマーク・ウォルバーグ!
最初は観に行くのも迷ったけど、映画館に観に行ってよかったです。
8点。
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by ginpei_chan | 2007-03-04 23:43 | 映画(た行)
昨年公開され、この春の各映画賞を席巻している『時をかける少女』
つい先日、日本アカデミー賞で新設された
最優秀アニメーション作品賞を受賞したのも記憶に新しいところです。
もちろんこの作品、筒井康隆の原作の映画化で、アニメ化は初だそうです。
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この、「時をかける少女」、過去に何度も映像化されているようで、
有名なところで原田知世の実写版、それから角川春樹が自らメガホンをとって
映画化したこともあったり、モーニング娘。がTVドラマで演じたり。
しかしながら、僕は、それらを一度も目にしたことがなかったので、
ストーリーも全く分からない状態で今回鑑賞しました。

うーん。
なんか、ストーリーはすごーくよく出来た話で良かったし、
しかも、とても久しぶりに、心が「甘酸っぱくなった」「きゅーーーんとした」映画でした。
なんか、とても瑞々しくて、眩しくて、心の隅っこをくすぐったいもので突かれてるみたいで、
心が汗をかいて、でもとても切なくて、そんな不思議な映画でした。
ジュブナイル文学の金字塔、というキャッチフレーズはダテじゃなかった。
参りました。一本取られました。
こんなに面白い話だったんだ。
これを40年も前に書いた筒井康隆って人は凄いな、と思った。
ストーリーに関しては、賛否両論あるかもしれませんが、
「時をかける少女」初体験の僕にはとても面白かったです。

また、この映画、声優がみんな良かった。
つい最近、『ブレイブストーリー』を観たばかりなので
余計にそう思うのかもしれないけど。(笑)
(『ブレイブ~』も、松たか子とかすごく良かったんだけどね)

映像に関しては、正直、描き込みが甘いところとかいろいろあったけど、
全般的に、人間以外の背景や小物などの美術はとても素晴らしくて驚嘆しました。
人間も、ちょっと手抜きが見られたし、ベタだなーと思うシーンもあったけど、
よくできているシーンもたくさんあったし、動きも素晴らしかったし、
気になるシーンを補って余りあるエネルギーを感じました。
主人公の真琴については、現代っ子らしくミニスカートだったんだけど、
これがアニヲタの萌え感情に訴えるだけのものだったのかどうかはさておき
ミニスカートのおかげで、その二本の脚から彼女の躍動感がよく表現できていたと思うし。
躍動感、エネルギー、フレッシュ感、とても良かったです。
ディテールに凝った美術、素晴らしかったです。うん。

これは、去年のアニメ映画で一番評価されているのも納得の出来でした。
ストーリーも、演出も、映像も素晴らしい。
全てが90点以上というわけではないけど、そのどれもがスクリーン上で躍動していて
批判的な目を覆い隠してしまうくらい良かった。
アニメ作家・細田守、今後注目していきたいと思います。
8点。
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by ginpei_chan | 2007-02-22 10:17 | 映画(た行)
ロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督とロシアのスタッフ、
そして、イッセー尾形をはじめとする日本人の俳優たちによって作り上げられた、
太平洋戦争終結直前の昭和天皇の姿を描いた『太陽』
去年、映画館で観たかったのですが、観逃してしまい、
しかし、企画上映という形で、年をまたいで映画館で観る機会を得ることができました。
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この映画、天皇ヒロヒトの日常を、その孤独と苦悩を通して描かれています。
かつて、僕たち日本人が、歴史の授業でも教えてもらえなかった、「天皇裕仁」。
太平洋戦争といえば、満州事変、盧溝橋事件、日中戦争、第二次大戦開戦、
真珠湾攻撃、マレー沖海戦、ミッドウェー海戦、レイテ沖海戦、硫黄島、
沖縄本土決戦、原爆投下、御前会議、玉音放送...
歴史の教科書には、開戦し、日本がどういう戦役を経て、停戦に至ったかが書かれている。
しかし、いつも、その戦争に於いて、最高意思決定機関の中心にいたはずの
唯一絶対の存在についての記述が、驚くほど抜けている。

神だったのかもしれない。人間だったのかもしれない。
好戦的だったのかもしれない。穏健的だったかもしれない。
傀儡だったのかもしれない。優秀な海洋生物学者だったのかもしれない。
何であれ、一種のタブーとしてこれまで語られなかった「彼」が、そこにいた。
それを描いてくれた監督、スタッフ、俳優たちに、素直に感謝したいと思います。

それに、主役の裕仁天皇を演じたイッセー尾形!
あの、独特の「あっ、そう」から、仕草から、無味乾燥的な佇まいから、
全てをまるで「彼」がそうであったのかのように「彼」になりきって、
「彼」の、最も近くにいた侍従たちにも理解されなかったであろう、
誰にも愛されない孤独や現人神たる苦悩をまざまざと体現してみせた。
おそらく、去年観たさまざまな映画の中で、最も印象的な演技だったのではないだろうか?
たとえ、実際の「彼」がそうでなかったとしても、
当時から60年以上が経った今、それを僕たちに「リアル=現実にあったこと」として
感じさせてくれることができるのは、彼しかいなかったのだと思います。
とにかく、静かでいて鮮烈、穏やかでいて圧倒的、そんな「裕仁」像でした。
素晴らしかった!

2時間ほどの作品の中で、舞台となるのは、彼が終戦間際に暮らしていた、
皇居内の海洋生物研究所と、マッカーサーに会いに行った連合国軍総司令部のみ。
映画館では、残念ながら寝息も聞こえていました。
でも、僕は、2時間の間、少しも眠くなかったし、確かに惹き込まれていました。
観終わった後、僕が、映画館での映画鑑賞体験の中でごく稀に感じる、
「凄い映画を観た。」
面白いとか、爽快だったとか、カッコよかったとか、エロかったとか、可愛かったとか、
そういうのを超えちゃったときに、ただ「凄かった」と感じることがあります。
去年でいえば、『ホテル・ルワンダ』『ユナイテッド93』
その前では『ミリオンダラー・ベイビー』『オールド・ボーイ』がそれに当たるんですが...
もちろん、誰が観てもそう感じるというわけではないと思いますが、
少なくとも僕個人にはフィットしてしまった。そんな映画だと思います。
ああ...久々に出逢えたよ、こんな映画に。
9.5点です。
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by ginpei_chan | 2007-02-21 16:43 | 映画(た行)
去年、ネット上でもとても評価の高かった『トランスアメリカ』
早く観たくて、久々に新作を借りて観ちゃいました。
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性転換手術を目前に控えた性同一性障害の男が、
かつて20年前に一度だけセックスした相手に子供が生まれていたことを知り、
その子供と共に、大陸横断の旅に出る物語です。
旅で、父は息子に真正面から向き合わざると得なくなり、
また、息子も、心の中でずっと探していた、まぶたの父の帰還に戸惑う。
主人公を演じたのは、フェリシティ・ハフマン。
(なんと、ウィリアム・H.メイシーの奥様だとか!)
去年、この作品への出演で絶賛されて、オスカーにもノミネートされました。
その評価も納得の演技!彼女の心が揺れ動き、狼狽し、突き刺される様が面白かった。
息子役の俳優さんも良かったですよね。
また、旅の途中で出会う、主人公ブリーの家族もみんないい味出してるし、
『グリーンマイル』に出ていたグラハム・グリーンも出ていました。

アメリカの映画って、こういうロードムービーって多いけど、
面白い作品がたくさんありますよね。
アメリカは、国内の航空路線も発達しているけど、
こういう映画って、たいてい西から東へ、東から西へ、車に乗って旅をする。
(時にはトラクターに乗って!)
いつの時代も、どの国の人も、
旅というものを通して何かを得ようと、学ぼうと、何かを変えようとするんだなあ。

(ときには、はからずも、ですが)
アメリカ映画で、ロードムービーに傑作が多いのも分かる気がしますね。

あと、性同一性障害の人が、性転換手術を受けるまでの手続きや、
トランスセクシュアルの人たちのパーティーだったり、
ゲイのポルノムービーの撮影現場などの描写も面白かったです。
息子のトビーが、ポルノの撮影現場でエレクトしなかったとき、
すぐさまスタッフ(フレディ・マーキュリーっぽい!)が駆けつけて...
なんて、別にバカにするわけじゃないけど笑っちゃいましたよ!
ホントにあんなことするのかなあ...(笑)

ストーリーも、息子に対して男であること、また父であることを隠し続けるのは
とてもスリリングだったし、しかし心では父親を求めている息子の目の前で葛藤する姿を
演じきったフェリシティ・ハフマンは本当にお見事でした!
ラストも、ハッピーなだけじゃない、ちょっとほろ苦かったのも良かったですね。
いい作品でした。8.5点です。
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by ginpei_chan | 2007-02-14 05:06 | 映画(た行)