ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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カテゴリ:映画(ま行)( 17 )

『かもめ食堂』のスタッフ、キャストが再結集した『めがね』を観ました。
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監督は荻上直子、主演は小林聡美。
共演はもたいまさこ、光石研、市川実日子、加瀬亮、薬師丸ひろ子。

そうですねぇ、面白かったです。
相変わらず、『かもめ食堂』のようなユル~い感じで。
水曜日に観に行ったからか、女性客が多かったんだけど、
劇場には、奥さんの付き添いなのか、男性客もちらほら。
でも、途中でオッサンの大きないびきが聞こえてきたり、
僕のちょうど斜め後ろのオッサンは、途中から飽きたのかずっとそわそわ動くし。
男性客にはちょっと退屈な映画だったかもしれません。
僕は、睡眠もバッチリで臨んだので、(笑)
最後までユル~い世界に浸って楽しむことができましたよ。

前作ともいえる『かもめ食堂』との違いをいうと、
今回は、主演の小林聡美さんの映画というよりは、
もたいまさこさんの映画だったかな、と。
より彼女のキャラクター、存在感、たたずまいに焦点が当たっていたように感じました。
それから、前作では「何も起きない」ことが良かったように思えたのですが、
今回は最初から、主役のタエコ(小林聡美)の旅の目的や、
もたいさんの謎、タエコとヨモギ(加瀬亮)の関係など、
いろいろ謎な部分を観客に与えながらの進行だったなあ。
なので、妙に考えさせる余地があって、
若干それが邪魔に感じました。
あの、『かもめ食堂』の、考える余地もなく、シンプルで、
それでいて何も起きないまま進行して終わっていく感じを期待していたので
それはちょっと肩透かしを食らいました。

あと、もたいさんのメルシー体操、作りこまれててすごく面白かった。
若干狙いすぎな感もするのですが、なんかやってみたくなる。(笑)

それから、今回も、スクリーンにたくさんの食べ物が登場。
与論島を舞台にしているわりには、ヘンに南国風の食べ物を登場させずに
ほんとにありきたりの食事をたくさん映していたのに感心しました。
どれも美味しそうで、前作に続いて楽しめた部分ですね。
単なる消え物に終わらない、存在感のある登場人物って感じです。

あと、とても目を引いたのが、カメラの構図ですね。
僕は、全然専門的なことなんて分からないんだけど、
たまに、すごく抜群に惹かれる構図があるんです。
カメラがどこを写していて、どこに人物が配置されてて、という。
「ハマダ」の食堂や、浜辺のサクラさんの氷屋さん、
それが長回しになっていたりするんだけど、
ドキッとするくらいスクリーンに目が奪われる。
そんなシーンがいくつかあって、素晴らしいなと思いました。

それと、撮影に関しては、奇跡的にも思えたコージ(犬です(笑))の演出。
なんか、それとなく、スクリーンの端に現れて、ちょっと見切れたり、
ちょこちょこと現れては歩いて消えていったり、
本編とは関係ないんだけど、可笑しくて笑ってしまいました。(笑)
きっと、犬なんだし、狙って演出したのではないと思うんだけど、
奇跡的に楽しかったなあ。

南国の海や島の景色も美しく、のどかでゆる~い雰囲気。
穏やかな気持ちになれる作品です。
僕は前作『かもめ食堂』は傑作だと思っているので、
それにはちょっと及ばないけど、楽しい作品でした。
8点。

映画を観終わってから...毎朝梅干を食べてます。(笑)
「梅はその日の難逃れ」ってね♪
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by ginpei_chan | 2007-09-28 10:39 | 映画(ま行)
昨年公開された、ウディ・アレンの新作『マッチ・ポイント』
「スマステ」でゴローちゃんが、「今年のベスト作品」と評してから、
ずっと気になっていたので、レンタルではまだ新作でしたが借りてきました。
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引退した元プロテニスプレーヤーのクリス(ジョナサン・リース・メイヤーズ)が、
ロンドンの上流階級御用達のテニスクラブのコーチの職にありつくと、
あれよあれよと上流階級の世界へ潜り込んでいく。
美しい妻、大富豪の義父、彼の下でビジネス界で生きる日々。
しかし、心には常に、義兄の元婚約者・ノラ(スカーレット・ヨハンソン)への想いがあった...

映画ファンを自称しているわたくしginpeichanですが、
正直に告白します。
わたくし、ウディ・アレン映画を1本も観たことがありません。
これまでも、何度か勧められたことはあったのですが、触手が伸びませんでした。
なんとなく、フィットしない感じがして。
この映画は、彼の得意とする、「NYが舞台」「彼自身が主演」「コメディ」の
そのどれでもない映画で、「ロンドンロケ」「自身は出演せず」「サスペンス」な映画。
これなら僕でも観れるかも、と、今回踏ん切りがついた次第でございます。(笑)

さて。
この映画のテーマは、「人生は運が決める」ということ。
テニスでラリーをしていて、偶然トップネットにボールが当たって、
それが相手側のコートに入ったり、自分側のコートに入ってしまったり、
そういうこと、ありますよね。
(高校時代1年半テニス部にいたテニスがヘタクソな僕でもありましたよ(笑))
「人生は運が決める」、そこんところを念頭に置いて観ると、とても楽しめます。
アイルランドの貧しい家庭から身をおこし、冨も名声も美しい妻もセクシーな愛人も、
全て手に入れていく彼の人生が、少しづつほころび始め、
破滅への道を辿る様をスリリングに描いていくこの映画、
それでも彼の命運は、「運」が決めるのです。

ウディ・アレンの脚本は気が利いていて面白いし、
ロンドンの上流階級に育った、ギャラリーの仕事をする美しい妻と、
アメリカのド田舎出身で、煙草を吸い酒に溺れるそのボディと色気を売り物にする愛人は、
ウディ・アレンのアメリカ人女性観なのかなあ...と思ったりもね。(笑)
ウディ・アレンの作品は皮肉的だと思ったんですけど、
このへんが彼一流の皮肉だったのかな。
また、ロンドンの上流階級の暮らしぶりや、オペラをはじめとしたゴージャスなBGMなど、
徹底したセレブ描写も興味深かったですね。
アメリカ映画に飽きてくると、こういう描写がとても新鮮に映ります。

ストーリーはありがちに思えますが、伏線をいろいろと張り巡らせては
観客の想像力をかきたてるし、そして「やっぱり!」「上手い!」なオチも上々。
気の利いたセリフと音楽、映像、どれもハイ・クオリティ。
ウディ・アレン初心者の僕にもとても楽しめました。
8.5点。

ちなみに。
この映画でヒロインを演じたスカーレット・ヨハンソン。
色気タップリで演じていましたが、彼に気に入られたのか、
ウディ・アレンの次回作への出演も決まっているんだとか。
魔性、恐るべし。(笑)
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by ginpei_chan | 2007-02-19 15:04 | 映画(ま行)
『硫黄島からの手紙』の感想も書かないと...なところですが、
今観たばかりの、『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』の感想を書きます。
昨年のカンヌで最優秀男優賞と最優秀脚本賞を受賞した今作。
その最優秀男優賞を受賞したトミー・リー・ジョーンズの初監督作品でもあります。
また、脚本を書いたのは、『アモーレス・ペロス』『21グラム』の脚本を書き、
また、来年公開の話題作『バベル』の脚本も書いた、
まさにアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の懐刀です。
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メキシコ国境に近い、テキサス州のとある町。
メキシコからの不法入国者であるメルキアデス・エストラーダが、
何者かに銃殺されて埋められているのが発見される。
彼の親友だったカウボーイのピート(トミー・リー・ジョーンズ)は、
メルキアデスを撃った犯人が、国境警備隊の隊員のマイク(バリー・ペッパー)である
ことを突き止め、ピートはマイクを襲い、暴行を加えて手錠をかけて拉致する。
そして、埋葬されたメルキアデスの墓を掘り起こさせ、
ピート、マイク、メルキアデスの遺体は、メキシコの彼の故郷の村へと旅立つ。
それは、生前メルキアデスがピートと結んだ約束を果たすためだった。
メルキアデスは言った。「俺が死んだら、故郷に連れて帰ってくれ。」と。

物語はいわゆるロード・ムービーで、舞台は土埃の匂ってきそうな荒野。
腐り続ける死体を馬に乗せて旅をするという、異色のストーリーです。
全編にわたってどこか刹那的で、この物語を紡いだ主役の二人、
トミー・リー・ジョーンズもバリー・ペッパーもそれはもう文句なしに上手かった!
トミー・リー・ジョーンズが上手いのは当然としても、
バリー・ペッパーは本当に上手かったなあ...
本当に、いい役者さんになったと思います。
『バトルフィールド・アース』のときはどうしようかと思ったよ...(笑))
彼が、メルキアデスを撃つ前と後の変化とか、ピートから逃げようとするところとか、
なんかいちいち印象的な演技をする人なんだなあ...
それから、ピートと逢瀬を重ねる人妻と、マイクの若くて美しい妻。
この二人の女性もすごく存在感があってよかった。
また、印象的だったのは、国境近くに独りで暮らす盲目の老人。
演じた俳優さんも凄いが、書いた脚本家も凄い。
彼らの旅で出会う人々の、その誰もが印象的でした。
俳優たちの演技も、撮影も、ストーリーも良かった。文句のつけようが無いです。
(またねえ...ラストもいいんだ。「およっ!?」とドンデン返されるんだけど、
 あれよあれよと納得のラストを導かれる手腕たるや...)
暗い話といわれれば暗い話なんだけど、いろんな感情をくすぐられた映画でした。

もうひとつ触れるとすれば、本編前半の、彼らが旅に出る前の部分では、
脚本家のギジェルモが『21グラム』でも見せた、時間軸が行ったり来たりする構造。
このへんで、がちっと映画が面白くなった気がします。
この構成力。本当に素晴らしかったです。

で、これだけ褒めておいて、採点は8点なんですが...
これは、ちょっと、最近いい映画を観すぎたので、ちょっとリハビリの意味も込め、
厳しいめの8点ということにしました。(笑)
9点台乱発で、もうちょっと冷静になろうかな、と。思いまして。(爆)
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by ginpei_chan | 2006-12-16 08:04 | 映画(ま行)
こないだ観たDVD、『間宮兄弟』の感想をば。
これは、映画館に観に行きたかったのですが、ちょうど公開時に
ミニシアターまで出かけるタイミングが無かったので、レンタルでの鑑賞と相成りました。
でも、今年公開作品だね。年内に観れてよかったよかった。
でも、でも、最初映画のタイトルの『間宮兄弟』を耳にしたとき、
「間宮林蔵の伝記モノか?」と思ったのですが、あてが外れましたね。(笑)
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原作は江国香織、監督・脚本は森田芳光。
江国香織って人は、こういう作品も書く人だったんだなあ...知らなかったです。
主演は佐々木蔵之介とドランクドラゴン・塚地。
共演は豪華で、常盤貴子、沢尻エリカ、『ワイルドスピード3』の北川景子、
佐藤隆太に高嶋政宏に広田レオナに戸田菜穂に、それに中島みゆき!
豪華共演陣にビックリでした。
...あ、ドランクドラゴンの片割れ、鈴木君も出てましたよ。(笑)

ストーリーに関しては、蔵之介くんと塚地くんの「間宮兄弟」の
不器用で淡い恋や、日常のなんでもないシーンを切り取ったようなほのぼの物語で。
「間宮兄弟はどこにでもいる」というキャッチコピーながら、
どこにもいないような妙ちくりんな個性の兄弟と、彼らが恋する女性たち、
それにその周りのこれまた個性の強い人々がたくさん出てくる映画です。

間宮兄弟の野球観戦や映画鑑賞、餃子じゃんけんなどの
彼らが遊んでいる姿とかそのディテールが面白いし、
彼らの周囲の人間の人物像とかそれを表現する演技もヨイんだよなあ。
常盤貴子の、ちょっとカタブツそうなんだけど、ふとベランダでタバコをふかす姿とか、
沢尻エリカのTSUTAYAの制服姿とか、
中島みゆきのブッ飛んだ母親役とか、高嶋政宏の松岡修造並に暑苦しい役とか、
それぞれの役のディテールが凝ってて、
どれもが「間宮兄弟」の世界観にすっきりと収まっていてすごく面白い。

この映画、とにかく雰囲気がいい。かわいい。
喜怒哀楽の針が極端に振れることはない、
どちらかというと刺激の少ない映画なんだけど、その刺激の少なさが心地よいです。
実は、この映画を観た後、『かもめ食堂』も観たんですが、
こういう映画って、今後流行るのかもしれないですね。
この映画を観ていると、何が真実なのかとか、何が生きる意味なのかとか、
もうそんなのどうでもよくなってきちゃうから素晴らしい。(笑)
そんな映画も必要だよね。うんうん。
とにかく、とても雰囲気がかわいくて、ほのぼのできて、居心地のいい映画でした。
この原作を題材に選び、脚本を書き、演出をした森田芳光を見直したよ、ほんと。(笑)
8.5点です。
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by ginpei_chan | 2006-12-07 03:18 | 映画(ま行)
浅田次郎の原作を、篠原哲雄監督、
キャストに堤真一、岡本綾、大沢たかお、常盤貴子を取り揃え、
音楽に小林武史&Salyu、撮影に東京メトロが全面協力など、
豪華布陣でお送りする『地下鉄(メトロ)に乗って』
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↑ま、主人公は地下鉄(メトロ)ってことで。(笑)

僕は、原作は読んだこと無いんですけれども、
浅田流ファンタジック感動ストーリーなんでしょうね。きっと。
映画も、現在と過去を行ったり来たりして展開するファンタジックな構成。
親と子の絆を捜し求める旅の終わりには、アッと驚く結末が待っています。

客席のあちらこちらから、すすり泣く声が聞こえてきたので、
きっと、この映画で泣けたお客さんはたくさんいたのでしょう。
かくいう僕も、けっこうウルウルしてしまったシーンもありました。
なんか、こうね、先人たちが、どんな気持ちで出征していったのかとか、
どんな思いで子供を産んだのかとか、そういう話ってやっぱりぐっときますね。
今の日本人が失くしてしまったもの、忘れてしまったもの、
そういうものを呼び起してくれるのかもしれません。

とまあ、ここまでは当たり障りないようなことばかり書きましたけど、(笑)
まあ、いいお話ではありましたが、ところどころツッコミたくなるところもあり、
作りが甘いところもあり、まあそれはそれでそこそこな映画だったのかもしれないです。
それでも、堤真一ってほんとにいい役者さんだし、
獅童の愛人岡本綾も頑張っていたし、
大沢たかおは最初は海原雄山かと思いましたが熱演でしたし、
常盤貴子もまあまあ、か・・・
田中泯さんも笹野高史さんも出ていたし、キャストは頑張っていました。
東京オリンピック当時の東京を再現したセットも面白かった。
音楽は・・・ちょっと場をハズしてるような感があったこともありましたけど、
Salyuの主題歌は良かったですね。
まあ、いろいろひっくるめて、及第点な映画なのではないでしょうか。
事実、多くの観客の涙を誘ったわけですからね。

あとはね、映画を観た人、原作を読んだ人なら分かるとは思うのですが・・・
終盤のみち子と母の行く末のエピソードがねえ・・・
個人的にはかなりキツいお話で、普通なら感動どころなのかもしれないですが、
僕はかなりヒキました。ハイ。すみません。
真次とみち子の正体とか、そのへんは観ていてだいたいは想像がついていたのですが、
その後の結末については、もっと違う道があったのではないかと・・・
キツすぎましたよ、お子ちゃまの僕には。
なので、後味悪いです、この映画は。
みんな、しくしく泣いてるのにね。(笑)

なんか、わけわかんない文章になっちゃいましたが、
それなりに力作、ですが個人的にはもうちょっと・・・特にラストが。
そんな映画でした。7.5点です。
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by ginpei_chan | 2006-10-27 23:03 | 映画(ま行)
ベン・スティラー、ロバート・デ・ニーロの共演で話題になった『ミート・ザ・ペアレンツ』
続編にして、ダスティン・ホフマンとバーブラ・ストライサンドが加わった、
『ミート・ザ・ペアレンツ2』を観ました。
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はじめ、製作段階のニュースで、原題が「meet the Fockers」になったと聞き、
「focker」ってどういう意味の単語だっけ???と思い悩んだんですけど、
結局のところ、主人公グレッグの姓だったんですね。納得。

で、当然前作を観たので、この『2』も観たわけですけど、
正直、前作はノレなかったんですよ、あまり。
なんか、笑うよりも痛々しいと思うことが多くて。
コメディなのに大爆笑できなかったという・・・。
それで、『2』はどうなってるのかなーと思い、観てみた次第。

今作では、前作でようやく彼女の父親に結婚を認めてもらったところで、
いよいよお互いの両親を交えて週末を一緒に過ごすことになる、というお話。
相変わらずの元CIAオヤジのデ・ニーロはもちろん、
新登場のグレッグの父役で、元弁護士の専業主夫・バーニーと、
グレッグの母役で、セックス・カウンセラーのロズの登場で、
『1』にも増して大騒動が起きるというストーリーです。

んー。結局のところ、今作も、あまりノレませんでした・・・。
Yahoo!movieのページでは、
「全米でコメディ・ナンバーワンヒットの記録を打ち立てた映画史に残るコメディの傑作」
なんて書いてあるんですけど、
確かに、コメディとしては超豪華キャストだし、ドタバタ大騒動だし、
なんだけど、結局今回も、グレッグがかわいそうになって、笑うどころじゃなかったです・・・
こっちとしては、コメディなんだから大爆笑したいのに・・・(>_<。)
という感じですかね。

いや、大ヒットしたんだし、この映画が好きな人は多いだろうし、
結局このテのネタが精神的にフィットするかどうかの問題なんだと思うんですよ。
僕なんて、この映画よりも悪趣味な、(もしくは悪趣味だと思われる)
『メリーに首ったけ』なんて何度観ても大爆笑しますもん。
なので、完全に好みの問題なんでしょうねえ・・・

もちろん、悪い映画じゃないんですよ。期待したほど笑えなかったというだけで。
僕は、コメディというジャンルは大好きなので、やっぱり大笑いしたかったですよ。
前作と同じで、「きっとラストはハッピーエンドなんだろう」という確信
持てたからこそ、最後まで観ることができた気がしました。
映画としては6.5点かな。
お口直しに、『メリー』でも観ようかな~(笑)
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by ginpei_chan | 2006-09-18 12:25 | 映画(ま行)
さて。
もう一度チャレンジします、『メゾン・ド・ヒミコ』の感想を。(笑)
犬童一心監督、田中泯、オダギリジョー、柴咲コウ主演。
ゲイのための老人ホームを舞台にした、切なくてちょっと暖かい物語でした。
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(以下、ネタバレあります。未見の方はスルーしたほうが・・・)

かつて、ゲイであることをカミングアウトして、妻と娘を捨てた男、卑弥呼。
卑弥呼は、ゲイバーの2代目ママとして、店を繁盛させたが、
突然店を閉めて引退、大浦海岸にゲイのための老人ホームをつくった。
卑弥呼は、ガンに冒され、余命いくばくもない状態。
死の床に臥せる卑弥呼のために、若く美しい恋人、春彦は、
かつて卑弥呼と生き別れた娘の沙織を、高い日給をちらつかせ、
日曜日だけ老人ホームの雑用をさせるため、ホームに呼び寄せた。
ある事情で、お金に困っている沙織は、風俗でバイトすることも考えていたが、
春彦の出した好条件に誘われ、日曜日だけホームで働くことにした。
そして、卑弥呼、春彦、沙織の不思議な関係が始まった。

ストーリーはとても独創的。
それでいて、重苦しいものでもなく、ゲイの老人たちを明るくポップに描いていて、
暖かく、それでいて切ない気持ちにさせてくれる物語でした。
(ゲイの描き方には、映画特有の演出はあったと思うけど)

そして、なんといっても凄かったのは、主役を演じた3人。
まずは、卑弥呼を演じた田中泯。
『たそがれ清兵衛』で映画界に降りてきた、世界に誇る前衛舞踏家。
『たそがれ』で見せた、静かな殺気を漂わせる武士の役も凄かったけど、
この卑弥呼役も、彼がいなかったら、この映画の企画そのものが無かったであろうと
思わせるようなハマり役でした。
末期ガンという役柄なので、ベッドに臥せっているシーンが多かったのですが、
身じろぎひとつせず、しかし目と、声と、そのたたずまいで表現する卑弥呼は
息を呑むほど真に迫ったものでした。
舞踏によって、身体の筋肉の細部にわたるまで表現を追及している人間の
演技というものはかくなるものか
と、ある意味打ちのめされました。
寝ているだけ、ではなく、寝ているのに、起きている以上の演技をしている。
彼を見れただけでも、この映画を観る価値は十二分にありました。

そして、卑弥呼の恋人・春彦を演じたのはオダギリジョー。
もう、何も言うことがないくらい美しい!
長い手足、スタイルの良さ、たたずまいの美しさ、声の美しさ、息を呑むほどです。
日本全国津々浦々のオダギリファンの女性たちは、
彼の美しさに息を呑み、しかし彼の役がゲイであることについては
「わたしがここにいるのにー!」的な嫉妬で発狂してしまうでしょう。(笑)
卑弥呼を愛し、しかし内には溢れんばかりの欲望が渦巻いている若者で、
ノンケさえも「あっちの世界」に引きずり込んでしまうような美しさ。
オダギリジョーでないと有り得ない役でしたね。

それから、沙織役の柴咲コウ。
この人は、正直、上手いのか下手なのか、評価に苦しむ女優さんだと思ってました。
綺麗なことは綺麗なんだけど、それだけのような気もするし、
なにしろ、出演作の選び方がどうなのかってところもあったし。
(そう疑問に思った作品は、おしなべて未鑑賞なんですけどね(笑))
で、沙織役。
ああ、この人、こんなに上手かったんだなあ、と。
これは、いろんな映画監督、TVの演出家が使いたくなるわけだわ。
美貌をウリにしているはずの若い売れっ子女優が、
信じられないくらいブサイクな役を演じているのにただただ驚きました。
いや、確かにどこからどう見ても柴咲コウなんですけど、ブサイクなんです。
しかも、性格もけっこうブサイク。
でも、ホームの人たちと触れあい、父と再会し、何かが変わっていく女の子。
絶妙な上手さで演じていました。
ハジけるシーン、悪ノリするシーンはちょっとやり過ぎの感もありますけど、
概ね素晴らしかったと思いました。
(「触りたいとこ、ないんでしょ」は名言中の名言!(≧∇≦))

キャストについては、老人ホームの人たちはさすがにみんな上手かったですね。
公式サイトを覗いてみたら、ほとんどが演劇界のベテランさんのようで。
また、やたら目立っていたのが、脇役だけど西島秀俊。
だれかれ構わず、会社の事務を食っちゃう奴。非常に上手かったです。
いい役者さんになりましたねえ。

それから、この映画、音楽が良かったですね。
エンドロールで、誰なのかな~って思って見ていたら、細野晴臣さんでした。
どうりで上手いわけだー。
でも、サントラで音楽だけ聴くのはもったいない。
やっぱり、映像と一緒に楽しみたい音楽でした。

まあ、ゲイのお話なので、万人にオススメできるわけではありませんが、
ひとつのヒューマンドラマとして、コメディとして、素晴らしい出来だったと思います。
なんといっても、こんな素晴らしい主役のアンサンブルが楽しめる映画なんて
そうそう転がってるモンでもないですよ。
個人的には9点。観る人によっては、かなり大幅に針が振れそうですが。
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by ginpei_chan | 2006-08-07 17:35 | 映画(ま行)
レンタルで借りたDVDの『マラソン』を観ました。
自閉症の青年が、母親に支えられ、フルマラソンを完走したという
韓国の実話の映画化です。
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先日観た、『私の頭の中の消しゴム』に似て、いわゆる「難病モノ」ですが、
こちらは、家族の苦悩や葛藤などがしっかり描かれていて良かったです。
特に母親の20年にわたる苦しみが胸に突き刺さりました。
また、ラストで、チョウォンは、素晴らしいタイムを記録して、幕が下りますが、
その偉業に焦点を当てているのではなく、
チョウォンの成長と、母親との愛情の深さを描いているのが素晴らしかった。
ただのお涙頂戴映画にならず、家族の苦しみ、本人の苦しみ、
競技を諦めたコーチの葛藤までも映し出していて、
とても真面目に作ったんだなと思います。

自閉症の人は、身近にはいませんでしたが、
TVのドキュメンタリー番組などで、家族の苦しむさまなどは見たことがあります。
相当辛い障害だと思います。
そんな子を抱えて生きていく親の苦悩と喜び・・・
きっと、この映画、僕なんかよりも、子供を持った親なら、
もっと違った感想を持つかもしれません。
いい映画でした。8点。
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by ginpei_chan | 2006-08-03 18:21 | 映画(ま行)
ドリームワークス製作のCGアニメ、『マダガスカル』
ニューヨークのセントラルパーク動物園のスター動物たちが、
ひょんなことからマダガスカルにたどり着き、大冒険をするという物語です。
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まあ、絵柄はかわいいし、テンポもいいし、声優の演技も良かったんだけど、
そんなに悪いアニメじゃあないんだけど、僕はいまいちノレませんでした。
そこまで、神がかり的に物語に引っ張り込んでくれるモノというのが見当たらなかった。
僕は、結局のところ、ドリームワークスのアニメにはなかなかフィットしないんだよなあ・・・。
『シュレック2』くらいハデにやってくれるとノレるんだけど。
僕にはピクサーのアニメの方が合っているようです。
それから、この映画、大した盛り上がりもないまま、
アッサリと90分も無いくらいで終わってしまう。
エンドロールが始まって、「ええっ!?」と、口をあんぐり開けてしまった。
本編が短いクセに、「これだけ短い映画なのにこんなに人員を使ったんですよ」と
言わんばかりに、エンドロールは長いこと長いこと。
そのエンドロールでは、バックで動物たちが踊ってるんですけどね、
そこに予算を使うくらいなら、もっと本編を膨らませろよと。
もったいない映画だったなあ・・・。5点。
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by ginpei_chan | 2006-04-07 19:45 | 映画(ま行)
1972年のミュンヘンオリンピックで起こった実際の事件を通じて、
イスラエルの諜報機関モサドの暗殺チームが、パレスチナ人活動家を殺害していく姿を
追った、スティーブン・スピルバーグによる迫真のドラマ『ミュンヘン』です。
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公開からしばらく、「観ようかな~どーしよっかな~」と思い悩んでいたんですが、
土曜日の「スマステ」で、吾郎ちゃんが絶賛していたので、
ジャニーズに背中を押された格好ですが行ってきました。

もちろん、イスラエルとパレスチナの抗争というのは知ってはいても、
この、一個人の目を通した描き方というのが素晴らしかったです。
どれだけユダヤ人がパレスチナ人を嫌っているか、
どれだけパレスチナ人がユダヤ人を憎んでいるか。
教科書で読むよりも、この映画を観たほうがずっとずっと心に染み入ります。
きっと、ユダヤ系であるスピルバーグが描いたものなので、
解釈の仕方の問題で、ユダヤとパレスチナの双方に受け入れられるような
映画ではないかもしれないんですけど

それでも、遠いアジアに住む僕にはとても素直に受け入れられる映画でした。
民族の血と、一人間としての理性の狭間に揺れる男たちの姿、
そして、暗殺者としてその手を血で染めながら、
そんな世の中に生を受けた我が子をその手に抱く男の姿、
3時間の上映時間もあっという間でした。
エリック・バナ、ジェフリー・ラッシュ、よかったです。
新ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグも、マチュー・カソヴィッツも、
名前を知らなかったキアラン・ハインズもハンス・ジシュラーも、
凄くいい俳優さんでした。
モサドのチームも、「隠れ家」で遭遇するパレスチナ人ゲリラとの一夜も、
鉄道の駅でロバートが語る「民族の高潔さ」も、
オランダ人の女スパイを殺すシーンも、アヴナーがクローゼットで寝る夜も、
脳に焼きつく映像がたくさんあって、もう一度観たくなる映画でした。
この画力、演出力はスピルバーグならではでしょう。
個人的には、『シンドラーのリスト』よりも好きです。
また、近いうちにもう一度観てみたい。9点です。
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by ginpei_chan | 2006-02-27 05:32 | 映画(ま行)