ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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カテゴリ:映画(ら行)( 16 )

うっかり感想を書くのを忘れてました、PIXARの最新作『レミーのおいしいレストラン』
もう、7月に2回観に行ったっきりなんですけどね。(笑)

なにしろ、土曜日のロードショー初日の前3日間に行われた先行上映の初日(水曜日)に
観に行って、ロードショーの初日にも観に行って、もうじゅうぶん堪能してしまったのです。(笑)

自他共に認めるPIXARファンのわたくしginpeichanですが、
昨年公開の『カーズ』は、大御所ジョン・ラセター(現ウォルト・ディズニー・ピクチャーズのボス!!)
の監督・脚本作品だったのですが、ちょっと僕はハマりきれなかったので、
よけいにこの『レミー』には期待していました。
で、やっぱり、
素晴らしい作品でしたね...(TдT)アウゥ...(←感動の涙)
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やっぱりこの、PIXARの作品、ストーリーがとてもしっかりしていて、
ちゃんとハッピーエンドで終わってくれるのもいいところ。
2時間なんて短い時間の中で、登場キャラクターのことをとても愛おしくなり、
観ているこちらが泣いたり笑ったり、CGで作られたキャラクターに感情移入させてくれる。
昨今のCGアニメ作品の、
動物を使えばウケると勘違いして中身のまるでない作品や、
無理矢理環境問題と結びつけて説得力を得ようとする作品などとは
完全に一線を画す完成度だと思います。

この作品、
「生き物はすべて、出自で自分の限界を決めてはならない」
というテーマを、料理オンチの見習いシェフとグルメなネズミで語らせる斬新さ!!
動物園の動物が...とか、そういうのよりもずっとファンタジックで好きです。

それに、この映画の原題『Ratatouille』は、フランスの家庭料理「ラタトゥイユ」のこと。
日本でいうと、「肉じゃが」のように、どの家庭でも作られるような普遍的な料理なんだとか。
この映画にも登場する「ラタトゥイユ」にも深い意味があって、
それがまたじーんとくるんだなあ...
特に、「アントン・イーゴの最後の批評」にはシビレました...(;ω;)

子供が見ても楽しめるし、大人が見ても楽しめるし、
でも、老若男女に平均点という作品でもなく、きっとみんなが楽しめる。
僕みたいなショボいオッサンにもぐっとくる。(笑)
本当にいい作品でした。
やっぱりPIXARアニメ、素晴らしかったです。
今回、2回とも字幕版で観たんだけど、吹き替え版はどうだったのかな?
DVDが出たら観てみよう。
9点です。

ちなみに、恒例の本編上映前の短編、今回上映されたのは『LIFTED』。
もう、場内爆笑の渦!!渦!!渦!!(≧∇≦)
つかみはOK!!って、
ほんまにこのことやね!(o ゝω・)b

もう、この短編よりも面白くない長編CGアニメがどれだけあることか...(苦笑)
去年の『カーズ』併映の『One Man Band』も傑作だったけど、
今回もめっちゃ面白かったです!ヾ(≧▽≦)ノ
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この夏、この他にもいくつか映画館で映画を観ましたが、
この『レミー』&『LIFTED』がやっぱり一番面白かったですね!
来年の『WALL-E』にも期待したいと思います!
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by ginpei_chan | 2007-09-06 04:04 | 映画(ら行)
ジョニー・デップ、酒と泪と男と女。『リバティーン』です。
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17世紀の英国で、国王の寵愛を受けた詩人ロチェスター伯爵=ジョン・ウィルモット。
もう何年もシラフでいたことがなく、時を場所を選ばず女を抱く。
そんな放蕩者=リバティーンの生涯の物語です。

コスチュームプレイの映画を観るのは久しぶりで、新鮮でしたね。
たまにはこういう映画もいいものです。(笑)
酒も女も“食べ飲み放題”のジョンを演じたジョニー・デップ、やはり良かったですね。
キモは、映画後半の彼が病に侵されてから。
特殊メイクのおかげでもあるんですが、いい演技を見せてくれました。
ヒロインはサマンサ・モートン。相変わらずいい演技をしますね。
芯が強くて、吸い込まれるような大きな目で、
目のやり場に困るような大きなおっぱいで。(笑)
国王リチャード2世を演じたのはジョン・マルコヴィッチ。
うーん。あまり、彼が飛びぬけて目立つような映画じゃなかったかな...
特に見どころ無し。残念。
他にも、ジョンの妻を演じたロザムンド・パイクという女優さんが良かったですね。
彼女が一番の収穫かも。

ストーリーは、どこか、レオナルド・ディカプリオがアルトゥール・ランボーを演じた
『太陽と月に背いて』に似てたかな...
傍若無人、エゴの塊のような芸術家が愛欲に生き、次第に身を滅ぼすという。
物語の筋としては、特に目新しいものはありませんでした。
ただ、キャストはジョニー・デップをはじめそれなりに良かったので、
最後まで面白く観れたのかな。
僕が面白かった!と感じたのは、オープニングとエンディングのジョンのモノローグ。
これがカッコいいんだ。この映画の見どころといってもいいんじゃないかな?
ネタバレしちゃうと、このモノローグがオープニングだけじゃなくて最後にもあるので、
ぜひ、観始めた人は最後まで観て欲しい。
モノローグのシーンで流れる音楽もすごく良くて、
思えばこの作品、全般的に音楽はいいんだけど、
エンドロールでなるほど納得、マイケル・ナイマンでした。

コスチュームプレイの衣装や小道具、美術、
それに映像も、音楽も印象的だし、俳優もなかなかのもの。
ジョニー・デップが好きな人は楽しめるだろうし、
コスチュームプレイが好きな人も楽しめると思う。
ただ、こういう映画が決定的にダメな人もいると思うので、
若干観る人を選ぶ映画かな...とは思いました。
結局のところ、オンリーワンな映画かというと、そういう気はしないし、
かなり過激な放蕩者の話かと期待して見たら、僕的には大したことなかった。
あまり刺激的ではなく、そのへんは期待以下だったので、ちょっと残念だったかな...
妙に観やすくて、カタルシス不足に陥っちゃいましたよ。(笑)
全般的によかったと思うけど、7点です。
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by ginpei_chan | 2007-03-10 16:27 | 映画(ら行)
’50年代、病床の母のため、ボストン・マラソンに挑んだ14歳の少年が起こした
奇跡の物語、それがカナダ映画『リトル・ランナー』
原題は『Saint Ralph』。“聖なるラルフ”ってことでしょうか。
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ちょっと話題になった感動ドラマ、ってことで観てみたのですが、
まあ、なるほど、14歳の少年が起こす奇跡のお話。
これで涙できる人も多いんだろうなあ…
また、主人公のラルフは、熱心にマラソンの練習に励むんだけど、
タバコは吸うわ酒は飲むわプールの水道管でオOニーはするわ、
ちょっとアンチ・ヒーロー的な側面も見せるのが面白いところでしょうか。
でも、そんなラルフ少年が、昏睡状態に陥った母を目覚めさせるためにマラソンに挑む。
で、奇跡を起こす。

なーんか、安直な話です。
それは、科学的なトレーニングが存在しない時代の話だから、
ポッと出のランナーが快挙を成し遂げることなんざ在り得なかったわけではないけれど、
それでも、ラルフが快挙…ということについては、根拠が無さ過ぎる。
彼が奇跡を起こす根拠がそれほど描かれないまま、強引に奇跡が起きちゃうもんだから
僕は呆気にとられてしまいました。
まあ、いいお話ではあるんだけど、「マラソンってそんな簡単なもんじゃねえだろ」
と、ちょっと冷めてしまいましたよ。(笑)
まあ、これで泣ける人も多いんでしょうから、
映画を観て泣きたい気分になっている人にはオススメです。(笑)
5.5点。
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by ginpei_chan | 2007-03-05 22:59 | 映画(ら行)
このたびのアカデミー賞で、作品賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞に
ノミネートされて話題になっている『リトル・ミス・サンシャイン』
ずっと観たかったのですが、オスカーノミネートのおかげか、
神戸でもレイトショーが再開されたので、めでたく鑑賞することができました。
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機能不全に陥った家族の再生を描くロードムービー。
ヘロイン中毒でポルノに目が無く、口の悪いおじいちゃん=グランパ、
自己啓発のための「9ステップス理論」を開発したはいいが、
講習会を開いても客は入らず、出版社にもまともに相手にされない父=リチャード、
家族をまとめようと奔走する、家族の中ではまともだけど煙草が止められない母=シェリル、
ゲイの恋人に振られ、自殺未遂を起こして学者の職を失った妻の弟=フランク、
空軍士官学校に入学するまで一切の発話を絶ってしまった長男=ドゥウェイン、
ぽっちゃりのメガネっ子ながら、子供ミスコンで優勝することを夢見る女の子・オリーヴ。
そんな凸凹家族が、オリーヴがミスコンの「リトル・ミス・サンシャインコンテスト」の
全米大会に出場する機会を得、フォルクスワーゲンのミニバスで旅に出る物語です。

もう、徹底的なダメ家族っぷりには笑えるし、でも、観ている観客はすぐに、
この家族には愛が必要なんだ、みんな愛に飢えているんだと気づかされる。
不器用ながら、少しづつ、家族が愛を取り戻していくさまが微笑ましい。
家族は、憎まれ口を叩きながら、それでも、みんなでバスを押しながら、
ひとつの行き先、ひとつの形に向かって走り続ける。
ロードムービーのお手本のような作品といってもいいと思います。
100分ほどの小品ながら、とてもよくまとまっていて、個性豊かで、
東京国際映画祭やサンダンス映画祭をはじめ、世界中の映画祭で話題をさらい、
口コミで公開館数も伸びていったというのも納得の作品でした。

出演も、ベテランのアラン・アーキン、グレッグ・キニア、トニ・コレットの演技派が揃い、
『40歳の童貞男』でブレイクしたスティーブ・カレルが
フランクを演じたのも、この映画には幸運なことでした。
また、ドゥウェインを演じたポール・ダノも、作品の中でみるみるとよくなっていって、
何気に僕の一番のお気に入りキャラになりました。
オスカーにノミネートされた、オリーヴを演じたアビゲイル・ブレスリンちゃん、
名前だけなにげに憶えていたんだけど、『サイン』の女の子だったんですね。
すごーくいい味出してました。ラストのダンスは圧巻!(笑)

オスカーを獲るには小品すぎるかもしれないけど、
それでも傑作としてずっと残っていく作品だと思います。
映画館で声を出して笑える作品ってやっぱり素敵。8.5点です。
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by ginpei_chan | 2007-02-23 11:57 | 映画(ら行)
LAで最も危険な街といわれるサウスセントラルに生まれ育った人々にとって、
行く末は「ギャングになるか、踊るのか」。
かつては大物ディーラー(ヤクの売人)、その後クラウン(道化師)に扮して
子供たちを、道を踏み外さないようにダンスに導くトミー・ザ・クラウンの生き様と、
そこから生まれたダンスムーブメントを追ったドキュメンタリー作品がこの『RIZE』
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道を歩いているだけで、ギャングに撃たれる、それがサウスセントラル。
そんな街で、ダンスに打ち込み「RIZE」(RISE)しようと奮闘する若者たち。
誕生日パーティーでパフォーマンスをしたり、ダンスバトルで競い合ったり、
でも、仲間が街で撃たれたり、ダンスバトル中に家に空き巣に入られたり...
いいことをする人に災いは起こる。
街のヒーロー、トミー・ザ・クラウンでも、何度も挫けそうになる。
生きること、たったそれだけのことが過酷で残酷な街。
正直、彼らの精神性とか、ちょっと理解できないところもあるし、
ダンスバトルも八百長だとかなんとかでモメてるし、
なんだかなーと感じた部分もちょこちょこありました。
でも、このダンスパフォーマンスは素晴らしかった。
劣悪な環境の中でも弾ける筋肉と情熱。
魂が露になる。強烈な自己表現。生きることは踊ること。
素晴らしい映像体験です。考えるんじゃない、感じるんだ。
そう言われているかのようでした。
映画としては7.5点。
この映画を観て、劇的に感じるものがある人も、日本にもきっといるはず。
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by ginpei_chan | 2006-12-22 02:13 | 映画(ら行)
ゆうべ、休日やし、何か観に行こうかな~と考えていて、
『インサイドマン』にしようかな~とも思ったんですが、
ネットでいろいろ調べていると、けっこうネガティブな感想が多くて、
そういうのをいちいち気にしてはいないんですけど、
昨日は、とても評判がいい(らしい)、『LIMIT OF LOVE 海猿』を観てきました。

もちろん、原作は漫画の「海猿」。僕、この原作は読んだことあります。
けっこう面白かったですよ。
で、TVドラマ化され、映画化され、それは見てませんでした。
そんな僕が、映画の2作目を観るというのは、順序が間違っている・・・?
ま、ともかく観てまいりました。
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観て分かったんですが、けっこう原作と設定違いますねえ。
主人公の仙崎大輔役に伊藤英明というのは、
原作の、ちょっと小柄で童顔という設定と違っているし、
ヒロインが新聞記者のきれいなおねえさん、じゃなくて、フツーの女の子だし。
ま、それは置いといて、ストーリーは、映画オリジナルのものでした。
鹿児島港沖でフェリーが沈み始めて、先崎たち海保が乗客を避難させたり、
救助したり、そしたら閉じ込められてどうしよう、
いやオレは海保なんだ最後まで諦めないぞそして彼女と結婚(以下略)な物語です。
『タイタニック』と同じく、パニックムービーとラブストーリーをうまくまぜまぜした
物語で、映像も迫力があるし、役者もみんな大熱演。
なるほど、大ヒットするわけですなぁ。

(以下ちょっとネタバレしますが)
大ヒットするのはよく分かりますが、ちょっと、正攻法すぎて、
面白みに欠けるなあというのが正直な感想でした。
どう考えても、主人公も乗客も、みんな生きて助かるというのが分かるし、
みんな前向き過ぎて、人間もうちょっとパニクるだろうと思うし、
描き方がまっすぐなのは、感動できる人はいいけど、僕にはちょっと鼻につきました。
まあ、ひねくれ者ですしね。(笑)
あと、突っ込みどころがたくさんあって、ソレはちょっとなあってのが多々あった。
そういうのに突っ込まないのがお約束なんだろうけど。

劇場を出たら、しくしく泣いていた人がたくさんいて、
日本人の泣くツボをよく心得てて、うまい映画だとは思いました。
ただ、僕としては、周囲に「良かったよ~」と何度か言われ、
「いい映画」だという先入観を超えるレベルの映画ではありませんでした。
まあ、邦画としては力作でしょう。映像も音楽も力入ってる。
伊藤英明、加藤あい、佐藤隆太、時任三郎、美木良介、大塚寧々、吹越満など、
TVでよく見かける人たちが出ていて親しみがもてるだろうし。
僕としては7点。無難な映画でしょう。
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by ginpei_chan | 2006-06-17 23:53 | 映画(ら行)
ブロードウェイで人気のミュージカルを映画化した『RENT』
キャストはブロードウェイ版とほぼ同じ、演出を担当したのはクリス・コロンバス。
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AIDS、ゲイ、レズビアン、貧困、さまざまな事情を抱える
ニューヨークはイーストヴィレッジの若者たちの、
1989年のクリスマスイブから、1990年のクリスマスイブまでの1年間を追った物語です。
テーマそのものは重いんですが、若者たちの人生に対する前向きなパワー、
そして愛の力で、全編ポジティブに見せてくれます。
それに、キャストを、ほとんどブロードウェイ版と同じメンバーで演じたからか、
もうメチャ歌が上手い!大迫力!で、終始圧倒されっぱなしでした。
特に、オープニングで流れる"seasons of love"は印象的で、
これで映画にぐっと引き込まれること間違いなし!
実際のブロードウェイ版でも、オープニングで主要キャストがステージで一列に並んで
この歌を歌うそうで、映画版でもそれを踏襲していたんですね。
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とにかく歌は素晴らしいし、ストーリーもいい、キャストも皆とても魅力的。
数少ない映画版オリジナルキャストの一人、ロザリオ・ドーソンも、
精一杯頑張って、舞台のオリジナルキャストに負けない魅力がありました。
うん、ほんと、非の打ちどころが無いような素晴らしい映画でした。

まあ、ちょっとワガママな観客の一人として言わせて貰えば、
ラスト近辺のストーリーの流れが、何のサプライズもなく
小さくまとまってしまったのではないかなあというのが残念な点。
終盤までの映画のパワーが、ラストで爆発する形ではなく、
誰もが納得できる形に収束されてしまったように感じました。
最後まであのパワーで押し切ってくれたら最高だったんだけど・・・。
いや、充分面白かったんですけど、ちょっとワガママですかね。(笑)
いい映画でした。やはりミュージカルはイイ!ヾ(≧▽≦)ノ
「No day, but today.」です。
8.5点。
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by ginpei_chan | 2006-05-03 06:01 | 映画(ら行)
ショーン・ペン主演、これがデビュー作のニルス・ミュラー監督による
『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』を観ました。
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実際にリチャード・ニクソン暗殺を企て、失敗した男の実話を基にして
監督ミュラーが脚本を書き、5年の歳月をかけて完成させた入魂の一作です。
この新人監督のデビュー作に、レオナルド・ディカプリオ、アレクサンダー・ペイン、
アルフォンソ・キュアロンなどそうそうたるメンバーが
脚本を読んで製作協力を願い出たというから興味も沸きます。
キャストも、別居中の妻役に、『21g』で共演したナオミ・ワッツ、
友人で自動車修理工を細々と営む男にドン・チードルと、共演陣も豪華です。

44歳で、妻は3人の子どもと別居中、仕事もうまくいかず、
人生の逆転を狙ってビジネスを起こそうと奔走するも失敗し、
唯一心の頼りだった友人さえも裏切ってしまった人生どん詰まり男のサム・ビック。
そのサムが、いかなる軌跡でリチャード・ニクソン大統領の暗殺を企てるに
至ったかを描いた作品。
単にダメ男の悲哀を描いただけではない。
それをショーン・ペンが演じたからこれはもうタダゴトではない。
名指揮者レナード・バーンスタインに宛てたモノローグも独特の深みを持ち、
自分でダメ人間だということを自覚していながら、
それでも正直者がバカをみる社会に抗おうとし、
そして全てを失った後の焦燥感といったら、
これはもう、ショーン・ペン以外には演じられなかったといっても
言いすぎじゃない域に達しています。
ショーン・ペン=サム・ビックは、狂気に見えて実は正気だったのではないか。
この微妙なところを成立させたのは、当代一の俳優ショーン・ペンあってのもの。
演出面でも、時代を感じさせる映像はもちろん、プロダクションデザインも、
TVでウォーターゲート事件の釈明を繰り返すニクソン大統領の映像や
家具屋の社長がカーネギーの啓発書やテープを押し付けてくるところなど
時代を感じさせるディテールの描き方も素晴らしかったです。
正直、これはショーン・ペンの代表作になるのでは?と思ったほど。
もちろん、『21g』もいいし、『ゲーム』『ミスティック・リバー』も素晴らしいし、
『デッドマン・ウォーキング』も思い出深いけど、
今回のショーン・ペンも深いです。本当に。
日本で公開時には、たいして話題にもならなかったと思うけど、
映画ファンなら必見の映画だと思いました。
(暗いし、救いが無い映画なんだけどね・・・)
傑作の域に達していました。9点です。
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by ginpei_chan | 2006-02-14 06:08 | 映画(ら行)
東野圭吾の小説「レイクサイド」の映画化、『レイクサイド マーダーケース』
監督は、最近多作の青山真治、
キャストは役所広司、柄本明、鶴見辰吾、薬師丸ひろ子、杉田かおる、豊川悦司など豪華。
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塾講師を招いて行われた、私立中学の入試準備のための合宿に、
3つの家族の両親と子供が、湖畔の別荘に集まった。
そこで、「招かれざる客」がやってきて、遂には殺されてしまう。
最初は妻が殺人を告白したものの、並木(役所)は不審に思い、真犯人を探し始める。

なるほど、密室劇のようなつくりになっていて、なかなかミステリアスな作品です。
塾講師も含めた7人の大人と、3人の子供。
誰が真犯人なのか、また、この事件に隠された秘密とはいったい何か。
真相は、 『オリエント急行殺人事件』をちょっとヒネったみたいで、
これはこれで意外でびっくりのラストでした。
ストーリーは、地味だけどまあまあ楽しめたし、
キャストは、役所より薬師丸よりも柄本明の存在感が際立ってて良かった。
杉田かおるは、最近バラエティ番組に出まくっているせいか、
なんか全然女優に見えなかったんだけどね。(笑)
他の女優さんでも良かったでしょ?と思った。
まあ、邦画は、今これよりも面白い映画いっぱいあるし、
特筆するような点もないけど、まあまあなミステリー映画でした。
6.5点。
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by ginpei_chan | 2005-09-15 01:18 | 映画(ら行)
ミュンヘン映像大学に留学したモンゴル人学生の卒業制作だったという、
セミドキュメンタリー映画『らくだの涙』。
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モンゴルの遊牧民の家族の生活を見つめ、らくだの出産と育児拒否、
子どもたちの旅と、馬頭琴奏者によるある「儀式」。
淡々としていながら、とても興味深い映像です。
僕たちが、普段触れることのない、モンゴルの遊牧民の生活と、
モンゴルの「町」の表情、とても面白いです。
そして、実際に、らくだが流す涙も。
とても淡々としているんですが、1時間半と短いので一気に観れてしまいます。
ヘタに大作映画を期待を込めて観て、ガッカリするよりもずっといい。
8点。
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by ginpei_chan | 2005-08-03 22:44 | 映画(ら行)