ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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ジョナサン・カウエット氏が、監督・脚本・編集・主演を務めた『TARNATION』
ずっと前に、誰かが絶賛してたなーというくらいの記憶しかないこの映画を、
TSUTAYAで見つけ、借りてみました。
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うーん。フタを開けたら、ずどーんとアート系一番星でした。
僕の最もニガテとするジャンル。(笑)
ジョナサン・カウエット氏が、生い立ちから青春時代を振り返り、
また、並行して、彼の家族、特に母親との愛憎を、
自ら撮り溜めたフィルム映像を様々な特殊効果を施して見せていく自分史です。

なーんだろなー、コレ。
サンダンスやらなんやらで大絶賛の嵐で、
僕も、TVかどっかで、誰かが大絶賛してたのを覚えてる。
これ、ほんとに自分史で、すごくパーソナルなもので、
家族との愛憎という点では、普遍的なテーマではあるけど、
ジョナサンの家族はちょっと僕らと違って特殊な人たちが多いようで。
(特殊と書いてヘンにツッコまれるとヤなので、
 「心を病んだ」人たちが多いと訂正しておこう。)
確かに、ドキュメンタリーであるだけに、リアルな部分はとてもリアルだ。
でも、どことなく、自分に置き換えられない。
自分とは距離がありすぎた。

たぶん、ずどーんとハマる人もいるかもしれないけど、
僕はハマれませんでした・・・。
途中で観るの止めようと思った映画は久しぶり。
観ていても、「この映画はハマれる」という確信のカケラも感じずに話が進み、
そのまま終わってしまった感じだ。
ちなみに、ガス・ヴァン・サントとジョン・キャメロン・ミッチェルがExective Prodecerで
参加していて、なるほどそういう作家さんにはかなりウケたんだろうと推測できます。
こういう作品、万人にはオススメできないけど、興味がある方はドーゾ。
4点です。
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by ginpei_chan | 2006-09-15 19:56 | 映画(た行)
ということです。
あ~よかった!ヾ(≧▽≦)ノ
数日前まで、毎日50件程度の半角英数字のみのスパムTBをくらってましたから・・・

しかし。
こういう対応ができるんなら、早いとこやってくれたらよかったのに、って感じですね。(笑)
でも、exciteさんに感謝です♪
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by ginpei_chan | 2006-09-14 22:45 | ひとりごと
内田けんじ監督の、PFFスカラシップ作品、『運命じゃない人』を観ました。
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お人好しの地味なサラリーマン・宮田武、その親友の探偵・神田勇介、
婚約破棄したばかりで街を彷徨う桑田真紀、
そして893の組長・浅井と、宮田の元カノで物語のカギを握る謎の女・あゆみ。
5人の運命が交錯する不思議な一夜の物語です。

役者さんは、どれもあまり見たことのない人たちばかり。
でもストーリーはとてもよく練られていて面白い。
なるほど、PFFっぽい作品といえそうです。
カンヌにも出品されたりと、けっこう話題なので観てみましたが、
なるほど面白い。うん。
なんか、それ以上の感想ってナイんですけど。(笑)
強いていえば、893の組長・浅井役の役者さんが、
調べてみるとジェームス三木の息子さんらしいんだけど、
この人の演技があまり好きじゃなかったなあ。(そんな感想かよw)
そのかわり、あとの4人の役者さんたちの演技はとてもよかった。
僕としては、この監督の次回作に期待したいですね。
予算もスケールアップして、規模も大きくなったときにどんな映画が撮れるのか。
楽しみにしております。7点。
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by ginpei_chan | 2006-09-13 20:21 | 映画(あ行)
アメリカ映画協会(AFI)の選ぶ「最高のミュージカル映画」に、
1952年のジーン・ケリー監督・主演作『雨に唄えば』が選ばれた。
これは、500人以上の映画監督、作曲家、音楽家、批評家や歴史家が、
250作品の中から25作を選んだリストで、
2位には『オズの魔法使』、3位には『キャバレー』が選ばれた。

だそうです。
確かに名作ですよ~、『雨に唄えば』
やはりこの映画、製作から50年経っても色あせない名作ですね。
ダンスのシーンも素晴らしいけど、
今でも人々が口ずさむ「SINGIN' IN THE RAIN」も名曲中の名曲。
土砂降りのなか、軽やかに舞うジーン・ケリーの姿に、地上の天使を見ました。

名作&名曲といえば、『私を野球につれてって』
ジーン・ケリーとフランク・シナトラとのコンビ芸や、
名曲「TAKE ME OUT TO THE BALL GAME」も大好きなんだけど・・・
こっちももっと脚光を浴びてもいいのになあといつも思います。(笑)

で、この記事を書こうと、Yahoo! Movieを覗いたら、
なんと作品のページに写真がたくさん!
すげえ嬉しい!ヾ(*^▽^*)ノ
一枚載せちゃお。(笑)
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※記事はこちらから・・・
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by ginpei_chan | 2006-09-12 19:14 | ひとりごと

今日はやっぱり・・・

9月11日だということで、そう、「9.11」なわけですよ。
あの、同時多発テロから5年も経ったわけですね。
先日、『ユナイテッド93』を観ましたが、
5年経った今、映画を製作するまで、あの事件を振り返ることができるように
なったのかなと、一種驚きをもって受け止めました。
映画そのものはすごく面白い(愉快という意味ではないですよ)作品です。

で、最近よく予告編で見るようになったのが、
オリバー・ストーン監督・ニコラス・ケイジ主演の『ワールド・トレード・センター』
ワールド・トレード・センタービルに自爆テロ機が突っ込んだ後、
人命救助のためにビルに潜入した消防士たちの物語のようです。
出演したニコラス・ケイジの姿を見るやビックリ!
こんなに痩せたニコラス・ケイジは初めて見ました。
役作りのために痩せたのでしょうか?
かなり鬼気迫る感じが、うまく表現されているような気がしています。
実は、僕は、オリバー・ストーン監督作品はあまり好きではないので、
映画は観ようかどうか考え中なのですが、
特に『ユナイテッド93』を観た後で、ニコラス・ケイジの消防士をどう感じるかは
ちょっと微妙なところもあるし・・・
もし、ヒマがあったら観てみるかもしれないです。

『ワールド・トレード・センター』のニコラス・ケイジさんはコチラ↓
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by ginpei_chan | 2006-09-11 19:26 | ひとりごと

オヤジ、発見!

現在、午前4時21分。
今、blog書いたり友達にメール書いたりいろいろしてまして、
TVはつけているんですけど、音声は消していて、
BGMはパソで音楽聴いてます。(今日はBUMP OF CHICKEN)

で。
音声を消したTVをふと見てみると・・・
ナント、『グエムル』の父・ヒボン役の役者さんがTVに出ている!!!!
オールバックにしてスーツを着込んではいるが、間違いなくヒボンオヤジ。
気づいて10秒後にはシーンから姿を消し、
放送も1分後には終わってしまったのですが…

気になったので、ネットでTV欄を確認してみると、
韓国のTVドラマの「1%の奇跡」というやつらしいです。
さらに調べを進めると、彼は、大財閥の会長役?のよう。
主人公は、カン・ドンウォンという役者さんで、
僕には他の韓流役者さんたちと見分けがつかないんですけど、
有名なドラマなのかなもしかして。
ヒボンオヤジ、大活躍の巻でした。
(画像はぐぐったんだけど見つかりませんでした・・・ハングル書けないし)
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by ginpei_chan | 2006-09-10 04:26 | ひとりごと

狙われた?

なんか、昨日一日で、スパムTB約50件くらいの集中放火を浴びました・・・
今までも、週に数件の割合でスパムくらってたんだけど、
昨日はなんだか異常なくらい・・・
いったい何があったのやら。
他のエキサイトのブロガーさんは大丈夫だったのだろうか。

ええと、今日は映画は観てないんですけど、
DVDが一枚届きました。
スタンリー・ドーネンとジーン・ケリーの共同監督、
もちろんジーン・ケリー自らが主演の『踊る大紐育』。
廉価版で690円也。
画像はアメリカ版ですけど、買ったのは日本版ね。
大好きな作品なのに、なぜかDVDを持ってなかったの。
ジーン・ケリーももちろんいいし、当然フランク・シナトラもヨイ。
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by ginpei_chan | 2006-09-09 05:33 | ひとりごと

沢尻エリカ、出すぎ?

昨日、『グエムル』を観てきたんですけれども。
それは、昨日感想を書いたとおりなんですけれども、
本編開始前に予告編をいっぱい観たんですね。
10~15分はあったかしら。

で、観ていると、沢尻エリカの名前がた~くさん!
『手紙』、『オトシモノ』、『天使の卵』と、昨日だけで3本の予告を観ました。
それから、この3作品よりも話題になってるかも?の、
『シュガー&スパイス』にも出ているし、
今年は『間宮兄弟』にも出てたんですよねえ。
(『間宮兄弟』、観たかった!)
もちろん、映画の撮影はずっと前に終了していたんだとは思いますけど、
今はTVドラマにも出ているみたいだし。
大活躍ですねえ。

『シュガー&スパイス』は、柳楽くんとのラブストーリーということで
ちょっと観てみたいなあと思っております。
もちろん、夏木マリの「グランマ」にもちょっと興味津々。(笑)

『オトシモノ』はなあ・・・うーむ。
Jホラーというのは僕が全く興味の無い分野なので、観ないとは思いますけど、(笑)
若槻千夏がやたらと大きい役っぽくて、スクリーンで若槻千夏を見慣れていない
僕からしたら、やたら彼女が浮いて見えましたね。(笑)

『手紙』は、どこかで聞いた話だと思ったら、東野圭吾の原作だったのね。
面白そうだなあ・・・観てみたい。
山田孝之くんもモテモテですねえ。

『天使の卵』は・・・イマイチどんな映画なのか伝わってこなかった。(笑)
ラブストーリーなのかな。
イマイチ分からなかったし、たぶん観ない。(笑)

『パッチギ!』で大ブレイクした感がある彼女ですが、
それから瞬く間にトップ女優って感じですね。
最近は、宮崎あおいや蒼井優などと並んで、若い女優さんが大活躍していて頼もしい。
みんな、いい作品を選んで、いい作品にたくさん出て欲しいな。
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by ginpei_chan | 2006-09-08 07:30 | ひとりごと
さて、待ちに待ったポン・ジュノ監督の最新作にして、
現在韓国で観客動員記録を更新している真っ最中という超話題作、
『グエムル 漢江の怪物』を鑑賞して参りました!
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(今回はちょっとネタバレありでお送りします・・・)

監督は、『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』のポン・ジュノ。
なんだか、最近は「韓国のスピルバーグ」とか言われているとか。
その喩えが正しいのかどうかは別として、とても面白い映画を作る監督ではあります。
そのポン・ジュノ監督が、長編3作目に選んだのは「怪物映画」でした。
怪物映画なんて、映画館に観に行くのはいつ以来だろう・・・
もしかして生来初めてかもしれない、映画館での怪物映画
(『ゴジラ』とか、意外と映画館で観てなかったりする・・・)

韓国一大きく、美しく、たおやかに流れる漢江。
その川岸で小さな売店を営んでいたダメオヤジのカンドゥの目の前に、
突如として怪物(韓国語でグエムルというらしい)が現れ、
一人娘のヒョンソをさらっていった!
カンドゥは、政府や軍、さらには米軍の思惑に翻弄されながらも、
父のヒボン、妹のナムジュ、弟のナミルと共に、
グエムルにさらわれたヒョンソを助け出すために奔走する。

カンドゥを演じたのは、『殺人の追憶』でも主演し、
『シュリ』『JSA』『南極日誌』『大統領の理髪師』『復讐者の憐れみを』など、
シリアスからコメディまで圧倒的な演技力と存在感で演じ分けるソン・ガンホ。
個人的には、チェ・ミンシクと並んで、韓国映画俳優の至宝であり、
愛すべき僕のヒーロー“ガンちゃん”です。
もう、この映画でも、まるまると肥え太って、徹底的にダメオヤジっぷりを発揮!
父のヒボンとふたりのシーンが多い本編前半では、笑いが止まりませんでした!
ガンちゃんはコチラ↓
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その父・ヒボンは、ピョン・ヒボンなる俳優さんが演じていますが、
もうそのトボケた雰囲気といい、演技の間といい、素晴らしい俳優さんでした。
『ほえる犬は噛まない』にも出ていたらしいけど・・・どの人だっけ?(笑)
絶妙なコメディ演技、ピョン爺はコチラ↓
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カンドゥの妹・ナムジュ役は、もうおなじみペ・ドゥナちゃんです。
『ほえる犬は噛まない』で鮮烈なデビューを果たし、
『復讐者で憐れみを』では魅力的なフルヌードを披露し、
邦画『リンダリンダリンダ』にも出演する、韓国を代表する若手人気女優さん。
この映画では、ツメの甘いアーチェリー選手役なんですけど、
髪の毛はほとんどボサボサだし、そのキレイなお顔も汚れてるしで・・・
でも、きっちりとキメシーンも用意されていてカッコよかったです。
ほんっと、いい役者さんですドゥナちゃん。
日本の女優さんにはなかなか例えることのできない魅力的なコですよね。
荷馬車には揺られないドゥナドゥナはコチラ↓
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カンドゥの弟・ナミルにはパク・ヘイル。
どっかで見たことあるんだけどなあ・・・と思って調べてみると、
『殺人の追憶』の容疑者役でした。
手元にDVDがあるので、後で観てみよう。
父・ヒボンが、苦労して大学まで出させてやったものの、
当の本人は、民主化運動のデモに夢中で、
卒業してもフリーターという親泣かせの次男坊です。
一歩間違えばニート、ギリギリのフリーター・ナミルはコチラ↓
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そして、物語の重要なカギとなる、カンドゥの一人娘・ヒョンソを演じたのは、
若干中学生のコ・アソンちゃん。
祖父と父に溺愛されるが、それがちょっと鬱陶しくも感じている普通の女の子。
スクリーンに現れた当初は、なんとも思っていなかったんだけど、
いやあこのコがどんどん可愛くなっていく。ほんとビックリ。
いや、事実、この子は本編のほとんどを、泥だらけの姿で、
殺風景なコンクリートに囲まれた部屋で過ごすんですけど、
そんなことが全然気にならなくくらい、かわいくて魅力的になる。
監督の演出もあるんだろうけど、本人の魅力によるところも大きいんだろうなあ。
まだキレイな頃のアソンちゃんはコチラ↓ 汚いアソンちゃんは劇場でご確認を。
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と、キャストについてはそんなところ。
あとは、重要なキャストといえば、怪物(グエムル)なんですけど、
これはほとんどCGなんでしょうねえ。
どうやら、『ROTR』などのスタッフが製作しているらしいんですけど、
予算の関係か、ちょっとチープなところが目に付きました。
ただ、それを気にしなければ充分面白いキャラクターだったし、
なんといっても、日本映画の顔役ガッズィーラなどと違い、
その大きさといっても、カバかゾウくらいのもの。
そんなクリーチャーが、シッポをうまく使ってアクロバットを見せるかと思いきや、
漢江を悠々と泳ぎまわり、そして川岸の斜面でスッ転ぶ!(爆)
なんとも憎めないヤツです。(笑)

ほんと、キャストに関してはこんなところ。
とにかく、カンドゥの家族が、ヒョンソ奪還のため、凶暴な怪物に戦いを挑む物語です。
もちろん、政府や米軍などのそれぞれの思惑が絡んだ裏話などもありますが、
それ以上のものはなく、とにかくダメ家族vs怪物の映画なのであります。
この物語の構成がとても潔くて面白かったな!
まるで、怪物が、この家族のために造られたかのような存在なんだもん。(笑)
また、その怪物の登場シーンで大爆笑!
画面の向こうから走ってやってくるのです。(思い出しただけで爆)
なんか、「さあ、来るぞ来るぞ来るぞ!」的なヒキもなく、
アッサリとその姿を現す怪物くんに呆気にとられてしまいやした。

まあ、この映画、キャストも怪物も魅力的なんですけど、
そういった、従来の怪獣映画の文法を覆した演出がとても面白い。
だいたい、怪物と対峙するのがアンチ・ヒーロー的なダメ家族だし、
どいつもこいつも、キメなきゃならないときにキメられない。
しかし、演出では、スローモーションにしたりアップにしたりして煽っちゃうし。
そういう、緩急自在の演出にすっかりヤラレちゃいました。

物語も簡潔だし、演出もとても面白いし、こりゃあヒットするわなあ。
なんて考えつつ、物語はラストへ。
ラストシーンは・・・うーむ。
『殺人の追憶』と同じく、明瞭な答えを用意しませんでしたねポン・ジュノ。
このラストシーンは賛否両論ありそうだなあ。
僕は、このラストもアリだとは思うけど、もう「一方のラスト」を観たかった。やっぱり。
でも、ほんとに映画を観たっ!っていう見ごたえを残してくれました。
恐るべしポン・ジュノ。
娯楽大作であり、怪獣映画であり、コメディでありシリアスドラマであり。
こういうミクスチャームービーってのは、作り方によってはすごく中途半端なものに
なっちゃうと思うんだけど、この映画の場合、
その全てが、ひとつとして欠けてはいけない要素として
見事なバランスで拮抗し合っていた感があります。
そして、いい映画を観た後によく思うことだけど、
きっと、日本ではこんな映画を作れなかったんだろうなとも思うのであります。

そんなこんなで、見事なエンターテイメント・ムービーでした。9点。
賛否両論あるのも頷けるし、ちょっとでも面白くなかったらけなしてやろうと思ってた。(笑)
でも、面白かったです。うん。

ちなみに。
ポン・ジュノって、やっぱりドロップキックが好きなのね。(笑)
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by ginpei_chan | 2006-09-07 04:05 | 映画(か行)
ベルギーのリュック&ジャン=ピエールのダルデンヌ兄弟による
『ある子供』をDVDで観ました。
昨年のカンヌのパルムドール受賞作です。
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僕が、ダルデンヌ兄弟を知ったのは、1999年のカンヌ・パルムドール受賞作の
『ロゼッタ』を観たときだから、もう4、5年前になるかなあ。
ロゼッタという女の子が、ひたすら前向きにパワフルな映画、です。
(説明になってないな(笑))

で、これが、彼らの2度目のパルムドール受賞作となった作品。
舞台はベルギー。(たぶん)
若いカップル、ブリュノとソニアの間に男の子が生まれる。
病院から退院したソニアは、ブリュノを探すが、連絡が取れない。
ブリュノは、毎日をチンピラ稼業で日銭を稼ぐことで生きていた。
若くして母親になったソニアだが、しかし、子供を産んだ喜びに満ち溢れ、
なんとかブリュノにも堅気の仕事をしてもらい、家族で幸せになることを夢見ていた。
しかし、ブリュノは、盗品ブローカーを通じて、その赤ちゃんを売ってしまう。
大金を手にして浮かれ気分のブリュノだが、
その事実を聞き、大金を目にしたソニアは卒倒し、気を失ってしまう。
徐々に、失ったものの大きさを感じ始めるブリュノは、
失ったものを取り戻そうと、少しづつ、その糸を、不器用に手繰り寄せ始める。

いやあ、とてもシビアな映画だ。
甘っちょろいファンタジーなんてどこにもない。
幼稚でバカな若者が失ったのは、恋人、自分の息子、貧しいが自由だった暮らし。
目の前から全てが失われ、それでもそれらを取り戻す術を知らず、
ケチな窃盗で窮地に追い詰められてしまう彼。
しかも、彼が、子供への愛情に目覚め、子供を売ることの愚かさに気づいた、
というわけでもなく、ただ単に、なんとなく、「自分は悪いことをしたんじゃないか」
と、焦り始めるあたりがかなりリアルでシビアだなあ。
うーん、ほんとにシビアだ。
でも、こんなシビアな視線が好き。
甘っちょろい映画に慣れてしまったから新鮮に感じるのかもしれないね。(笑)
でも、ちゃんとこの映画には救いを残している。
そのラストシーンのおかげで、どれだけ救われたことか。
愛と、赦しと、絆と、愚かさと、たくましさと。
人間は、とてもアンバランスだけど、魅力的な生き物だね。

このダルデンヌ兄弟の作品、やはりBGMを用いず、
余計な演出などは極力排除して、描きたいものだけを追っていく。
とてもテンポがよく、物語から、スクリーンから、全く目を離せなくなる。
やっぱり、この映画は、画面から目を離せない何かがあった。
本編も90分くらいしかないので、いいテンポでラストまで運んでくれる。
一映画作品として、よくできた映画だと思います。

この映画、女性が4~5人くらいで「いかに男がバカで幼稚な生き物か」というのを
延々と語り合いたいときに観るといいかもしれない、と思いました。(笑)
それから、洋の東西を問わず、ダンボールをかぶって寝るのは暖かい
ということは同じなんだなあと思いました。(笑)
なんて、そんな映画です。8点。
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by ginpei_chan | 2006-09-06 02:31 | 映画(あ行)