ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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もう一人の「Rinko」?

こんばんは。
今日は、宝塚のシネ・ピピアの「2006年映画傑作選」で、『カポーティ』を観てきました。
いやあ、フィリップ・シーモア・ホフマン、凄かった!
また、おいおい感想を書きます。

さて。
アカデミー賞授与式も終わり、日本のTVの報道番組でもRinkoRinko言ってたのが
パタリと言わなくなるんでしょうなあ...
あ、また『バベル』公開時は騒ぐのかな?
本人、これで『バベル』は卒業です、と言っていたのですが、
まだまだ日本のプロモーション活動しなきゃいけないしねえ。(笑)

で、その『バベル』、日本ではまだ一般公開されていないわけですが、
先日、何かと話題の夕張市で行われた、
「ゆうばり応援映画祭」で初の一般上映が行われたそうです。
その会場に登場したのが二階堂智さん。
『バベル』のキャストで、Rinkoと絡む重要な役みたいで、
海外でも評価が高まっている俳優さんだとか。
確かに、オスカーにノミネートされたわけじゃないんですけど、
こういう俳優さんも出ていたんだって、全く報道されてこなかった気がするんですが...
画像とか探してみると、監督や役所広司やRinkoと一緒に
プロモーションもしてるようなんですけどね...
こういう人も取り上げてほしかった気もします。

二階堂さんの記事はこちらに書いてあります。

で、二階堂さんはこちら↓
一番左端の方ですね。
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男前ですねぇ。
映画を観るのが楽しみです♪
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by ginpei_chan | 2007-02-28 01:07 | ひとりごと
さて、もうみなさんどんどん記事をUPされていますが、
本年度のアカデミー賞の授賞式が行われ、各部門受賞者が決まりましたね。
僕も、ネットの速報を14時過ぎまでチェックしていました。

まず、僕の授賞式前の予想は...(1月23日のエントリで予想しました)
・作品賞&監督賞...『バベル』&アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
 (願望を込めて、ポール・グリーングラスって希望もありました)
・主演男優賞&主演女優賞...フォレスト・ウィテカー&ヘレン・ミレン
 (作品は未見ですが、前哨戦で圧倒的に強いので)
・助演男優賞...マーク・ウォルバーグ
 (作品賞&監督賞を与えないかわりに、ここで評価するんじゃないかな、と)
・助演女優賞...Rinko Kikuchi
 (これも願望を込めて、ですね)

さ、受賞結果、参りましょう!

・最優秀作品賞&監督賞...『ディパーテッド』&マーティン・スコセッシ

ハイッ!僕の予想大ハズレ!!(爆)
まあ、リメイク作品、それもアジア映画のリメイクにオスカーを授与するなんざ
そんなマネしねえだろ、と思っていたら、まざまざと受賞されました御大スコセッシ。
どちらかというと否定的な感想をよく目にしたので、この映画、スルーしようと
思っていたのですが、これで観に行かざるを得なくなりましたね。(笑)

しかし、やはり意外な結果でした...
なんでも、リメイク作品に最優秀作品賞を授与するのは史上初だとか。
いろいろ勘ぐってしまうのですが、
作品賞に関しては、
『バベル』→メキシコ人監督で多国籍映画、
『クィーン』→イギリス人監督によるイギリス映画
『硫黄島からの手紙』→全編日本語の台詞で、当時の敵国を描いた作品
『リトル・ミス・サンシャイン』→小品すぎる
ということで、消去法で残ったのかな、という気がしてしまいます。

監督賞の観点からしても、
アメリカ人監督はスコセッシ、イーストウッドのふたりだけで、
慣例からいって作品賞と監督賞はセットだということと、
イーストウッドはこれまで獲りすぎたということからスコセッシだったのかな、と。

まあ、観客席は万来の拍手だったし、本人もすごく嬉しそうだったし、
名誉賞っぽかったけど、万事うまくおさまったってことかな?と思います。

・主演男優賞&主演女優賞...フォレスト・ウィテカー&ヘレン・ミレン

まあ、これは前哨戦どおりになりましたね。
『ラスト・キング・オブ・スコットランド』も『クィーン』も、どちらも未見ですが、
プロモーション映像とか観てても、面白そうなニオイがプンプンするのですが...
『ディパーテッド』と比べてどうなんかなあ...(え?しつこいって?(笑))

・助演男優賞...アラン・アーキン『リトル・ミス・サンシャイン』

これはビックリ!ポルノ狂のヤク中毒舌ジジイが獲っちゃいました!(≧∇≦)
まあ、確かに印象深い役柄だったし、そんなに異論は無いのですが...
アカデミー賞のお祭り的側面から考えて、
エディ・マーフィーあたりでも不思議はなかったんですけどね。
ともあれ、グランパ、おめでとう!ヾ(*^▽^*)ノ
『リトル~』は、脚本賞も受賞して2部門制覇でした。

・助演女優賞...ジェニファー・ハドソン『ドリームガールズ』

これは鉄板だったみたいですねえ...Rinko残念。
でも、当日のあちらの新聞で大々的に扱われてたり、
翌朝の新聞でもドレス姿が大きく載せられていてかなり評判が高かったみたいですね。
Rinkoの今後の活躍が楽しみです♪
ちなみにジェニファー・ハドソンさん、
アメリカのオーディション番組「アメリカン・アイドル」出身だということですが、
日本でいうとモーニング娘みたいなものなん?(笑)
(と、ジェニファー・ハドソンがメンバーと「ラブレボリューション21」を唄う姿を想像する僕)
ちなみに『ドリームガールズ』、この他には録音賞を受賞で2部門制覇。

結局、最多ノミネートの『クィーン』が主演女優賞のみの1部門、
5部門ノミネートの『バベル』が作曲賞のみの1部門。
4部門ノミネートの『硫黄島~』は音響編集賞のみの1部門。
なにげに、メキシコ映画『Pan's Labyrinth』が3部門制覇となりました。
この夜の主役、『ディパーテッド』でも4部門受賞ということで、
本命無きオスカーナイトで、アメリカ映画界全体がマーティン・スコセッシの栄誉を祝福した、
ということでしょうか。
まあ、落ち着くところに落ち着いたようで何よりです。

速報を見ていても、ジェニファー・ハドソンとビヨンセのパフォーマンスが
かなり面白かったみたいだし、
監督賞のプレゼンターがコッポラ&スピルバーグ&ルーカスというメンツだったりと
見どころいっぱいだったみたいなので、やっぱりCSにでも入って見たかったですね。

来年は、なんといっても80回記念ですね。
70回のときは、まさにお祭り騒ぎ的な感じがあって、
『タイタニック』ナイトだったわけで、次の80回記念も、そんなお祭りになるでしょうね。
楽しみだなあ。
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by ginpei_chan | 2007-02-27 07:50 | ひとりごと
さて。
ゆうべの「スマステ」で、2月度の月イチゴローが放送されてましたね。
気がつけば番組の冒頭のコーナーになり、
スタジオの香取くんの後ろには美女軍団もいない。
実は、視聴率低迷してるみたいですね、この番組。
(ウラの「検索生活」が面白いもんなぁ~(笑))
先月に続いて、劇団ひとりが絡んできてるので、
ひとりは月イチゲストになりそうな予感ですね。

で、今月のランキング。
大下アナと焼肉を食べながら発表です。
というか、男女で焼肉って、いいっすよね。(笑)

5位は、『NARA:奈良美智との旅の記録』
こんな映画があったんですねえ。
奈良美智さんが仲間と青森県弘前市で行った展覧会を
作り上げていく過程を追ったドキュメンタリーのようです。
孤独、辛いこと、トラウマがないといい作品が産み出せないというような
アーティストとしての葛藤が描かれていて面白い。
が、チケットを買って観に行くのはどうかな...とのこと。
よほどのファンなら観るけど、それ以外の人は興味無さそうな映画かな。
僕は奈良美智さんの絵は好きだけど、なかなか映画館には足が向かないかも。

4位は、『長州ファイブ』
幕末に渡英した長州藩の若者たちの物語。
ゴローちゃん、松田龍平を絶賛してましたね。
存在感、色気、素晴らしかったようです。
演出面の、感情的なところの描き足りなさを指摘していました。
幕末の話ってのは、どれだけでも面白い話が作れそうですよね、ほんとに。
なんか、こう、ドカーン!と、面白い映画が出てこないかなあ...
(昔、「翔ぶが如く」というNHKの大河ドラマを手に汗握りながら見てました...
 懐かしいなあ~)

3位は、『さくらん』
話題の、蜷川実花監督、土屋アンナ主演の花魁モノです。
実はフォトグラファー・蜷川実花のファンだというゴローちゃん、
映像も、一枚一枚の写真としては素晴らしいが、映画となると別。
もっと、美しいものを描くには、汚いものも描かないと、と言ってました。
土屋アンナはもっと露出してラブシーンやってほしかった、と、
かなり悔しがってました。
大下アナは、そういうのは見たくなかったと、でもゴローちゃんは見たかったと。
男女で感想が分かれる映画なのかもしれませんね。
僕は...どうかなあ?
あまり優先順位の高い映画じゃないので、観には行かないかも。

2位は、『バブルへGO!』
スタジオゲストの劇団ひとりも出てますね。
ゴローちゃんは、「飛行機の機内用映画」と表現。
娯楽映画としては面白かったということのようですね。
期待値が低かった分、意外に面白かったということでこの順位のようです。
なんか、各所で意外にも評価が高いこの作品。
僕も、飛行機で流れたら観ようっと。(笑)
(チケットを買ってまでは...)

1位は『叫』
黒澤清監督の最新作のようです。
相変わらず、映像は美しいですね。
役所広司の感じなんか、やっぱり『CURE』を思い出させてくれます。
怖い!ジワジワくる!緊張感がある!
小説のように、自分から入っていきたくなる映画だと。
気づかないうちに人の恨みを買っていた、という恐怖心にかられ、
映画を観た後は落ち込んだ、と。
うーん、なんか面白そうですねえ。
映画館でホラーは滅多に観ない僕なんですけど。(笑)
ただ、やっぱり映像の感じとか、惹き付けられるものがありますね。

というわけで、今月は全作邦画でした。
ちなみに、劇団ひとりのランキングは、
5位『叫』4位『さくらん』3位『NARA』2位『長州ファイブ』1位『バブルへGO!』。
『バブルへGO!』は、自分が出てなくても1位だった!と豪語。(笑)
来月以降も、ひとりvsゴローちゃんの構図、期待してます♪

...というかさ、純粋に映画批評番組にするなら、
『ドリームガールズ』とか『リトル・ミス・サンシャイン』とかさ、
まあ『どろろ』でもなんでもいいんだけど、
そのへんも語っていかないといかんでしょう...
視聴者も、話題になってる映画に対してのゴローちゃんの感想を聞きたいと思うのさ。
いつもながら、なーんかなー、なラインアップでしたね。うーむ。
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by ginpei_chan | 2007-02-25 10:08 | ひとりごと
さて、先日も書いた、宝塚のシネ・ピピアでの企画上映「2006年傑作選」ですが、
僕が行った今週火曜日も、朝イチの『ゆれる』は満席でした。
まだまだ、映画館で観たい!という人が多いんだなあ...と嬉しく思っていたんですが、
今日またシネ・ピピアのサイトを覗いてみると、
今日と明日(2月24日、25日)の両日、朝8時30分の回が追加されています!
映画館で朝8時30分から上映があるなんて初めて聞いたよ!(≧∇≦)
たぶん、これを書いている今は24日の朝7時半なんですが、
もうシネ・ピピアにはお客さんが押しかけているんだろうなあ...(* ̄ー ̄)
まだまだ、こんなにもファンがいるなんて、とても嬉しい限りです!

もともとの上映予定では、昨日(23日)で上映終了だったようなので、
追加上映されても、明日の朝の回で上映終了か...
ここまできたら、もう一回映画館で観たくなってきたんだけどな...(・ω・ )
ま、仕方ない!
来週は、月曜か火曜に『カポーティ』を観てくるつもりです。

※シネ・ピピアの「2006年映画傑作選」についてはこちらから...
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by ginpei_chan | 2007-02-24 07:37 | ひとりごと
このたびのアカデミー賞で、作品賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞に
ノミネートされて話題になっている『リトル・ミス・サンシャイン』
ずっと観たかったのですが、オスカーノミネートのおかげか、
神戸でもレイトショーが再開されたので、めでたく鑑賞することができました。
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機能不全に陥った家族の再生を描くロードムービー。
ヘロイン中毒でポルノに目が無く、口の悪いおじいちゃん=グランパ、
自己啓発のための「9ステップス理論」を開発したはいいが、
講習会を開いても客は入らず、出版社にもまともに相手にされない父=リチャード、
家族をまとめようと奔走する、家族の中ではまともだけど煙草が止められない母=シェリル、
ゲイの恋人に振られ、自殺未遂を起こして学者の職を失った妻の弟=フランク、
空軍士官学校に入学するまで一切の発話を絶ってしまった長男=ドゥウェイン、
ぽっちゃりのメガネっ子ながら、子供ミスコンで優勝することを夢見る女の子・オリーヴ。
そんな凸凹家族が、オリーヴがミスコンの「リトル・ミス・サンシャインコンテスト」の
全米大会に出場する機会を得、フォルクスワーゲンのミニバスで旅に出る物語です。

もう、徹底的なダメ家族っぷりには笑えるし、でも、観ている観客はすぐに、
この家族には愛が必要なんだ、みんな愛に飢えているんだと気づかされる。
不器用ながら、少しづつ、家族が愛を取り戻していくさまが微笑ましい。
家族は、憎まれ口を叩きながら、それでも、みんなでバスを押しながら、
ひとつの行き先、ひとつの形に向かって走り続ける。
ロードムービーのお手本のような作品といってもいいと思います。
100分ほどの小品ながら、とてもよくまとまっていて、個性豊かで、
東京国際映画祭やサンダンス映画祭をはじめ、世界中の映画祭で話題をさらい、
口コミで公開館数も伸びていったというのも納得の作品でした。

出演も、ベテランのアラン・アーキン、グレッグ・キニア、トニ・コレットの演技派が揃い、
『40歳の童貞男』でブレイクしたスティーブ・カレルが
フランクを演じたのも、この映画には幸運なことでした。
また、ドゥウェインを演じたポール・ダノも、作品の中でみるみるとよくなっていって、
何気に僕の一番のお気に入りキャラになりました。
オスカーにノミネートされた、オリーヴを演じたアビゲイル・ブレスリンちゃん、
名前だけなにげに憶えていたんだけど、『サイン』の女の子だったんですね。
すごーくいい味出してました。ラストのダンスは圧巻!(笑)

オスカーを獲るには小品すぎるかもしれないけど、
それでも傑作としてずっと残っていく作品だと思います。
映画館で声を出して笑える作品ってやっぱり素敵。8.5点です。
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by ginpei_chan | 2007-02-23 11:57 | 映画(ら行)
昨年公開され、この春の各映画賞を席巻している『時をかける少女』
つい先日、日本アカデミー賞で新設された
最優秀アニメーション作品賞を受賞したのも記憶に新しいところです。
もちろんこの作品、筒井康隆の原作の映画化で、アニメ化は初だそうです。
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この、「時をかける少女」、過去に何度も映像化されているようで、
有名なところで原田知世の実写版、それから角川春樹が自らメガホンをとって
映画化したこともあったり、モーニング娘。がTVドラマで演じたり。
しかしながら、僕は、それらを一度も目にしたことがなかったので、
ストーリーも全く分からない状態で今回鑑賞しました。

うーん。
なんか、ストーリーはすごーくよく出来た話で良かったし、
しかも、とても久しぶりに、心が「甘酸っぱくなった」「きゅーーーんとした」映画でした。
なんか、とても瑞々しくて、眩しくて、心の隅っこをくすぐったいもので突かれてるみたいで、
心が汗をかいて、でもとても切なくて、そんな不思議な映画でした。
ジュブナイル文学の金字塔、というキャッチフレーズはダテじゃなかった。
参りました。一本取られました。
こんなに面白い話だったんだ。
これを40年も前に書いた筒井康隆って人は凄いな、と思った。
ストーリーに関しては、賛否両論あるかもしれませんが、
「時をかける少女」初体験の僕にはとても面白かったです。

また、この映画、声優がみんな良かった。
つい最近、『ブレイブストーリー』を観たばかりなので
余計にそう思うのかもしれないけど。(笑)
(『ブレイブ~』も、松たか子とかすごく良かったんだけどね)

映像に関しては、正直、描き込みが甘いところとかいろいろあったけど、
全般的に、人間以外の背景や小物などの美術はとても素晴らしくて驚嘆しました。
人間も、ちょっと手抜きが見られたし、ベタだなーと思うシーンもあったけど、
よくできているシーンもたくさんあったし、動きも素晴らしかったし、
気になるシーンを補って余りあるエネルギーを感じました。
主人公の真琴については、現代っ子らしくミニスカートだったんだけど、
これがアニヲタの萌え感情に訴えるだけのものだったのかどうかはさておき
ミニスカートのおかげで、その二本の脚から彼女の躍動感がよく表現できていたと思うし。
躍動感、エネルギー、フレッシュ感、とても良かったです。
ディテールに凝った美術、素晴らしかったです。うん。

これは、去年のアニメ映画で一番評価されているのも納得の出来でした。
ストーリーも、演出も、映像も素晴らしい。
全てが90点以上というわけではないけど、そのどれもがスクリーン上で躍動していて
批判的な目を覆い隠してしまうくらい良かった。
アニメ作家・細田守、今後注目していきたいと思います。
8点。
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by ginpei_chan | 2007-02-22 10:17 | 映画(た行)
ロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督とロシアのスタッフ、
そして、イッセー尾形をはじめとする日本人の俳優たちによって作り上げられた、
太平洋戦争終結直前の昭和天皇の姿を描いた『太陽』
去年、映画館で観たかったのですが、観逃してしまい、
しかし、企画上映という形で、年をまたいで映画館で観る機会を得ることができました。
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この映画、天皇ヒロヒトの日常を、その孤独と苦悩を通して描かれています。
かつて、僕たち日本人が、歴史の授業でも教えてもらえなかった、「天皇裕仁」。
太平洋戦争といえば、満州事変、盧溝橋事件、日中戦争、第二次大戦開戦、
真珠湾攻撃、マレー沖海戦、ミッドウェー海戦、レイテ沖海戦、硫黄島、
沖縄本土決戦、原爆投下、御前会議、玉音放送...
歴史の教科書には、開戦し、日本がどういう戦役を経て、停戦に至ったかが書かれている。
しかし、いつも、その戦争に於いて、最高意思決定機関の中心にいたはずの
唯一絶対の存在についての記述が、驚くほど抜けている。

神だったのかもしれない。人間だったのかもしれない。
好戦的だったのかもしれない。穏健的だったかもしれない。
傀儡だったのかもしれない。優秀な海洋生物学者だったのかもしれない。
何であれ、一種のタブーとしてこれまで語られなかった「彼」が、そこにいた。
それを描いてくれた監督、スタッフ、俳優たちに、素直に感謝したいと思います。

それに、主役の裕仁天皇を演じたイッセー尾形!
あの、独特の「あっ、そう」から、仕草から、無味乾燥的な佇まいから、
全てをまるで「彼」がそうであったのかのように「彼」になりきって、
「彼」の、最も近くにいた侍従たちにも理解されなかったであろう、
誰にも愛されない孤独や現人神たる苦悩をまざまざと体現してみせた。
おそらく、去年観たさまざまな映画の中で、最も印象的な演技だったのではないだろうか?
たとえ、実際の「彼」がそうでなかったとしても、
当時から60年以上が経った今、それを僕たちに「リアル=現実にあったこと」として
感じさせてくれることができるのは、彼しかいなかったのだと思います。
とにかく、静かでいて鮮烈、穏やかでいて圧倒的、そんな「裕仁」像でした。
素晴らしかった!

2時間ほどの作品の中で、舞台となるのは、彼が終戦間際に暮らしていた、
皇居内の海洋生物研究所と、マッカーサーに会いに行った連合国軍総司令部のみ。
映画館では、残念ながら寝息も聞こえていました。
でも、僕は、2時間の間、少しも眠くなかったし、確かに惹き込まれていました。
観終わった後、僕が、映画館での映画鑑賞体験の中でごく稀に感じる、
「凄い映画を観た。」
面白いとか、爽快だったとか、カッコよかったとか、エロかったとか、可愛かったとか、
そういうのを超えちゃったときに、ただ「凄かった」と感じることがあります。
去年でいえば、『ホテル・ルワンダ』『ユナイテッド93』
その前では『ミリオンダラー・ベイビー』『オールド・ボーイ』がそれに当たるんですが...
もちろん、誰が観てもそう感じるというわけではないと思いますが、
少なくとも僕個人にはフィットしてしまった。そんな映画だと思います。
ああ...久々に出逢えたよ、こんな映画に。
9.5点です。
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by ginpei_chan | 2007-02-21 16:43 | 映画(た行)
に行ってまいりました!
宝塚市のシネ・ピピアの企画上映です。

※シネ・ピピアの「2006年映画傑作選」の詳細はこちらから...

上記リンクをご覧いただければお分かりになると思いますが、
昨年の傑作映画の上映企画。
上映ラインアップは、『ゆれる』、『マッチポイント』、『時をかける少女』、
『トンマッコルへようこそ』、『間宮兄弟』、『カポーティ』、
『雪に願うこと』、『リトル・ランナー』、『春が来れば』、『太陽』の全10作品。
映画ファン垂涎モノのラインアップですな♪

鑑賞料金は、当日券は一般1,400円(レイトは1,200円)、
前売り券は1回券が1,200円で3回券は3,000円。
うーん、安いっ!ヾ(≧▽≦)ノ
まあ、ラインアップの中には、既にレンタル開始している作品もありますが、
それでも映画館で観るのは格別のもの。
特に、今日の上映作品では、初回9:50の『ゆれる』は満席だったようです。
ここ最近の映画賞でとても高く評価されている作品ですし、
まだまだ映画館を満員にする力はありますよ!(o^-')b

僕は今回、ファミマのfamiポートで3回券を購入して行きました。
今日観たのは、『太陽』と『時をかける少女』です。
あと1回は、後日『カポーティ』を観に行こうかと思っています。

しかし、今日観ていて思ったのは、本当に映画が好きな人が来てるんだなあ...ということ。
若い人もいるし、ご年配の方も多かったし、
どちらかというと一人で来ていた人が多かったかな。
上映中も静かだし、笑いどころでは笑い声も起きていたし、
私語や食べ物を食べる音などもせず、マナーが良かったです。
僕がこの映画館に来るのは、昨年『クラッシュ』を観に来て以来なのですが、
家から下道を走って1時間、高速を使っても30分かかりますが、
それでもこの映画館が好きで、機会があればいつも行きたいと思っています。
座席数も50席しかなく、とても小さな映画館。
だけど、映画を好きな人が集まって、
小さな空間の中で、同じ感動を共有できる素敵な映画館です。
また、今日鑑賞した『太陽』と『時をかける少女』の感想はUPしていきますね。
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by ginpei_chan | 2007-02-20 22:49 | ひとりごと
昨年公開された、ウディ・アレンの新作『マッチ・ポイント』
「スマステ」でゴローちゃんが、「今年のベスト作品」と評してから、
ずっと気になっていたので、レンタルではまだ新作でしたが借りてきました。
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引退した元プロテニスプレーヤーのクリス(ジョナサン・リース・メイヤーズ)が、
ロンドンの上流階級御用達のテニスクラブのコーチの職にありつくと、
あれよあれよと上流階級の世界へ潜り込んでいく。
美しい妻、大富豪の義父、彼の下でビジネス界で生きる日々。
しかし、心には常に、義兄の元婚約者・ノラ(スカーレット・ヨハンソン)への想いがあった...

映画ファンを自称しているわたくしginpeichanですが、
正直に告白します。
わたくし、ウディ・アレン映画を1本も観たことがありません。
これまでも、何度か勧められたことはあったのですが、触手が伸びませんでした。
なんとなく、フィットしない感じがして。
この映画は、彼の得意とする、「NYが舞台」「彼自身が主演」「コメディ」の
そのどれでもない映画で、「ロンドンロケ」「自身は出演せず」「サスペンス」な映画。
これなら僕でも観れるかも、と、今回踏ん切りがついた次第でございます。(笑)

さて。
この映画のテーマは、「人生は運が決める」ということ。
テニスでラリーをしていて、偶然トップネットにボールが当たって、
それが相手側のコートに入ったり、自分側のコートに入ってしまったり、
そういうこと、ありますよね。
(高校時代1年半テニス部にいたテニスがヘタクソな僕でもありましたよ(笑))
「人生は運が決める」、そこんところを念頭に置いて観ると、とても楽しめます。
アイルランドの貧しい家庭から身をおこし、冨も名声も美しい妻もセクシーな愛人も、
全て手に入れていく彼の人生が、少しづつほころび始め、
破滅への道を辿る様をスリリングに描いていくこの映画、
それでも彼の命運は、「運」が決めるのです。

ウディ・アレンの脚本は気が利いていて面白いし、
ロンドンの上流階級に育った、ギャラリーの仕事をする美しい妻と、
アメリカのド田舎出身で、煙草を吸い酒に溺れるそのボディと色気を売り物にする愛人は、
ウディ・アレンのアメリカ人女性観なのかなあ...と思ったりもね。(笑)
ウディ・アレンの作品は皮肉的だと思ったんですけど、
このへんが彼一流の皮肉だったのかな。
また、ロンドンの上流階級の暮らしぶりや、オペラをはじめとしたゴージャスなBGMなど、
徹底したセレブ描写も興味深かったですね。
アメリカ映画に飽きてくると、こういう描写がとても新鮮に映ります。

ストーリーはありがちに思えますが、伏線をいろいろと張り巡らせては
観客の想像力をかきたてるし、そして「やっぱり!」「上手い!」なオチも上々。
気の利いたセリフと音楽、映像、どれもハイ・クオリティ。
ウディ・アレン初心者の僕にもとても楽しめました。
8.5点。

ちなみに。
この映画でヒロインを演じたスカーレット・ヨハンソン。
色気タップリで演じていましたが、彼に気に入られたのか、
ウディ・アレンの次回作への出演も決まっているんだとか。
魔性、恐るべし。(笑)
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by ginpei_chan | 2007-02-19 15:04 | 映画(ま行)
ジム・ジャームッシュの『ブロークン・フラワーズ』を観ました。
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コンピューターで一財産を築いた、かつての「ドン・ファン」ドン・ジョンストン。
彼のもとに、かつて彼と付き合ったという女性からの無記名の手紙が届く。
彼女との間には、実は子供ができていて、
その子供が成長してドンを訪ねて旅に出たという。
かつての恋人たちの、誰に子供ができていたのか―。
ドンは、隣人のウィンストンの助力を借り、かつて付き合った女性を訪ねて歩くのだった。

とにかく、かつての「ドン・ファン」(遊び人、ってことか)であるという設定の
ドン・ジョンストン=ビル・マーレイがチャーミング!
なんだろうなあ、あんな感じで、
女性に対しては冷めているように振舞うほうが女性って燃えるんでしょうかねえ?
たぶん、恋愛にハマる男、というよりも、
女性の方が彼を放っておかないんだろうなと思った。
だからなのか、このドンさん、
この御歳になってもよく女性という生き物を理解してない。(笑)
でも、そんなドンを演じたビル・マーレイがとにかく上手かった!ということでしょうね。
イヤだイヤだと言いながら、ウィンストンに言われるがままに旅をする
ドンのドMぶりにはホント笑えたよ。(笑)

また、彼が出逢う、かつての恋人たちの面々がそれぞれ魅力的でした。
最初に訪ねたローラ(シャロン・ストーン)と娘ロリータ(アレクシス・ジーナ)!
こういう母娘がいたら、まず男として考えるのは親子丼...(*´ω`*)
じゃなくてさ(笑)、ホントに魅力的でしたよ!
開放的で、ナチュラルでエロい感じで。(笑)
男に媚びてない色気といえばいいのかしら。
それから、動物のセラピスト・カルメンを演じたジェシカ・ラングも良かったですね。
きちんと自立して、誇りを持って生きている女性。
どことなく、子供っぽいドンと対比的で面白かったです。
その、カルメンの助手役にはクロエ・セヴィニーだったんだけど...
たぶん、彼女ツンデレだな。流行りの。(笑)
また、ヒッピー?のペニーを演じたティルダ・スウィントンは、
一見彼女だと分からなかったけど、一気に彼に現実を突きつける役でハッとしましたね。
これは、物語の構成も上手だなあと思わせられました。

ストーリーも、テンポはいいし、登場人物が少ない分簡潔だし、
コメディだけどちょっとホロ苦かったりで、小品ながらうまくまとまっていましたね。
そして、俳優さんたちがとても良かった。
大人の鑑賞に堪えるスマートなコメディの見本みたいな作品でした。
8点。
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by ginpei_chan | 2007-02-17 16:45 | 映画(は行)