『サイドウェイ』★★★★★★★★☆(8.5点)
2005年 08月 05日
今年のアカデミー賞を賑わせた『サイドウェイ』。
『アバウト・シュミット』のアレクサンダー・ペイン監督の最新作。
『アバウト・シュミット』は、ジャック・ニコルソンが(いい意味で)ショボくて、
また、キャシー・ベイツのヌードが鮮烈な佳作でしたが、
『サイドウェイ』もぐっと面白い作品に仕上がってましたよ。
友達が勧めてくれたのですが、期待に違わない佳作でした。
主人公は、作家志望の英語教師で、
奥さんと離婚したことをいつまでも引きずる、うだつのあがらない男・マイルス。
そのマイルスが、CM中心に活動する売れない俳優の友人・ジャックと共に、
ジャックの新婚祝いを兼ねてカリフォルニアのワイナリー巡りの旅に出る物語。
旅の途中で、素敵なウェイトレスのマヤと、その友人のステファニーと出会い、
恋やアレやコレなどを繰り広げる珍道中。
素敵な恋や、大人のセックスや、夢や挫折や。
ほろ苦くてバカバカしくて、最後はちょっとホロッとする、良質のコメディでした。
マイルス役は、ポール・ジアマッティ。
ダメ男がこれでもかっ!というくらい似合っていて、でも愛嬌があって素晴らしい。
悪友のジャックは、「こういう頭のちょっとヨワい男根主義者いるよな~!」と
妙に納得してしまうハマり役だし、このふたりのコンビは絶品です!
また、ヴァージニア・マドセン演じるマヤは本当に素敵だし、
ステファニー演じるサンドラ・オーは、初めて観たんだけど、
なんとアレクサンダー・ペイン監督の奥様!
超美形というわけではないのに、なんでこんなに魅力的なんだろう!
とにかく、みんな、超一級のスターというわけではないのに、とても魅力的でした。
マイルスは、小説を上梓すると言っていながら、出版者にてんで相手にされず、
頼りにしていた出版エージェントも慰めの言葉をかけるだけ。
マヤもそうだったけど、きっと、小説の内容は酷いものだったんだろうなあ・・・(笑)
みんな、オブラートに包んで本当のことを言わないだけ。
でも、マイルスは、きっと、真剣に上梓を夢見てるんだなあ。
そして、英語教師をやってひとりやもめで細々と暮らすハゲ中年。
自分の10年後を見ているようで、ちょっと怖かったりして。(笑)
マイルスもジャックも、マヤもステファニーも、とても魅力的。
ロケも、カリフォルニアのワイナリーや、郊外のロードサイドのモーテルや、
華やかなだけじゃないアメリカがよく描かれてます。
ハリウッド大作ばかりでなく、こんな作品もいいよね。
オスカーを受賞するには、ちょっと小品すぎたかもしれないけど。
今年見逃してはいけない映画なのは間違いなし!
勧めてくれた友達にお礼を言います。(笑)
8.5点。
『アバウト・シュミット』のアレクサンダー・ペイン監督の最新作。
『アバウト・シュミット』は、ジャック・ニコルソンが(いい意味で)ショボくて、
また、キャシー・ベイツのヌードが鮮烈な佳作でしたが、
『サイドウェイ』もぐっと面白い作品に仕上がってましたよ。
友達が勧めてくれたのですが、期待に違わない佳作でした。
主人公は、作家志望の英語教師で、
奥さんと離婚したことをいつまでも引きずる、うだつのあがらない男・マイルス。
そのマイルスが、CM中心に活動する売れない俳優の友人・ジャックと共に、
ジャックの新婚祝いを兼ねてカリフォルニアのワイナリー巡りの旅に出る物語。
旅の途中で、素敵なウェイトレスのマヤと、その友人のステファニーと出会い、
恋やアレやコレなどを繰り広げる珍道中。
素敵な恋や、大人のセックスや、夢や挫折や。
ほろ苦くてバカバカしくて、最後はちょっとホロッとする、良質のコメディでした。
マイルス役は、ポール・ジアマッティ。
ダメ男がこれでもかっ!というくらい似合っていて、でも愛嬌があって素晴らしい。
悪友のジャックは、「こういう頭のちょっとヨワい男根主義者いるよな~!」と
妙に納得してしまうハマり役だし、このふたりのコンビは絶品です!
また、ヴァージニア・マドセン演じるマヤは本当に素敵だし、
ステファニー演じるサンドラ・オーは、初めて観たんだけど、
なんとアレクサンダー・ペイン監督の奥様!
超美形というわけではないのに、なんでこんなに魅力的なんだろう!
とにかく、みんな、超一級のスターというわけではないのに、とても魅力的でした。
マイルスは、小説を上梓すると言っていながら、出版者にてんで相手にされず、
頼りにしていた出版エージェントも慰めの言葉をかけるだけ。
マヤもそうだったけど、きっと、小説の内容は酷いものだったんだろうなあ・・・(笑)
みんな、オブラートに包んで本当のことを言わないだけ。
でも、マイルスは、きっと、真剣に上梓を夢見てるんだなあ。
そして、英語教師をやってひとりやもめで細々と暮らすハゲ中年。
自分の10年後を見ているようで、ちょっと怖かったりして。(笑)
マイルスもジャックも、マヤもステファニーも、とても魅力的。
ロケも、カリフォルニアのワイナリーや、郊外のロードサイドのモーテルや、
華やかなだけじゃないアメリカがよく描かれてます。
ハリウッド大作ばかりでなく、こんな作品もいいよね。
オスカーを受賞するには、ちょっと小品すぎたかもしれないけど。
今年見逃してはいけない映画なのは間違いなし!
勧めてくれた友達にお礼を言います。(笑)
8.5点。
by ginpei_chan
| 2005-08-05 23:41
| 映画(さ行)