『ミュンヘン』★★★★★★★★★(9点)
2006年 02月 27日
1972年のミュンヘンオリンピックで起こった実際の事件を通じて、
イスラエルの諜報機関モサドの暗殺チームが、パレスチナ人活動家を殺害していく姿を
追った、スティーブン・スピルバーグによる迫真のドラマ『ミュンヘン』です。
公開からしばらく、「観ようかな~どーしよっかな~」と思い悩んでいたんですが、
土曜日の「スマステ」で、吾郎ちゃんが絶賛していたので、
ジャニーズに背中を押された格好ですが行ってきました。
もちろん、イスラエルとパレスチナの抗争というのは知ってはいても、
この、一個人の目を通した描き方というのが素晴らしかったです。
どれだけユダヤ人がパレスチナ人を嫌っているか、
どれだけパレスチナ人がユダヤ人を憎んでいるか。
教科書で読むよりも、この映画を観たほうがずっとずっと心に染み入ります。
きっと、ユダヤ系であるスピルバーグが描いたものなので、
解釈の仕方の問題で、ユダヤとパレスチナの双方に受け入れられるような
映画ではないかもしれないんですけど、
それでも、遠いアジアに住む僕にはとても素直に受け入れられる映画でした。
民族の血と、一人間としての理性の狭間に揺れる男たちの姿、
そして、暗殺者としてその手を血で染めながら、
そんな世の中に生を受けた我が子をその手に抱く男の姿、
3時間の上映時間もあっという間でした。
エリック・バナ、ジェフリー・ラッシュ、よかったです。
新ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグも、マチュー・カソヴィッツも、
名前を知らなかったキアラン・ハインズもハンス・ジシュラーも、
凄くいい俳優さんでした。
モサドのチームも、「隠れ家」で遭遇するパレスチナ人ゲリラとの一夜も、
鉄道の駅でロバートが語る「民族の高潔さ」も、
オランダ人の女スパイを殺すシーンも、アヴナーがクローゼットで寝る夜も、
脳に焼きつく映像がたくさんあって、もう一度観たくなる映画でした。
この画力、演出力はスピルバーグならではでしょう。
個人的には、『シンドラーのリスト』よりも好きです。
また、近いうちにもう一度観てみたい。9点です。
イスラエルの諜報機関モサドの暗殺チームが、パレスチナ人活動家を殺害していく姿を
追った、スティーブン・スピルバーグによる迫真のドラマ『ミュンヘン』です。
公開からしばらく、「観ようかな~どーしよっかな~」と思い悩んでいたんですが、
土曜日の「スマステ」で、吾郎ちゃんが絶賛していたので、
ジャニーズに背中を押された格好ですが行ってきました。
もちろん、イスラエルとパレスチナの抗争というのは知ってはいても、
この、一個人の目を通した描き方というのが素晴らしかったです。
どれだけユダヤ人がパレスチナ人を嫌っているか、
どれだけパレスチナ人がユダヤ人を憎んでいるか。
教科書で読むよりも、この映画を観たほうがずっとずっと心に染み入ります。
きっと、ユダヤ系であるスピルバーグが描いたものなので、
解釈の仕方の問題で、ユダヤとパレスチナの双方に受け入れられるような
映画ではないかもしれないんですけど、
それでも、遠いアジアに住む僕にはとても素直に受け入れられる映画でした。
民族の血と、一人間としての理性の狭間に揺れる男たちの姿、
そして、暗殺者としてその手を血で染めながら、
そんな世の中に生を受けた我が子をその手に抱く男の姿、
3時間の上映時間もあっという間でした。
エリック・バナ、ジェフリー・ラッシュ、よかったです。
新ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグも、マチュー・カソヴィッツも、
名前を知らなかったキアラン・ハインズもハンス・ジシュラーも、
凄くいい俳優さんでした。
モサドのチームも、「隠れ家」で遭遇するパレスチナ人ゲリラとの一夜も、
鉄道の駅でロバートが語る「民族の高潔さ」も、
オランダ人の女スパイを殺すシーンも、アヴナーがクローゼットで寝る夜も、
脳に焼きつく映像がたくさんあって、もう一度観たくなる映画でした。
この画力、演出力はスピルバーグならではでしょう。
個人的には、『シンドラーのリスト』よりも好きです。
また、近いうちにもう一度観てみたい。9点です。
by ginpei_chan
| 2006-02-27 05:32
| 映画(ま行)