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ginpeichanが映画を観た感想をだらだらと。


by ginpei_chan
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『かもめ食堂』のスタッフ、キャストが再結集した『めがね』を観ました。
『めがね』★★★★★★★★(8点)_c0019227_10402971.jpg

監督は荻上直子、主演は小林聡美。
共演はもたいまさこ、光石研、市川実日子、加瀬亮、薬師丸ひろ子。

そうですねぇ、面白かったです。
相変わらず、『かもめ食堂』のようなユル~い感じで。
水曜日に観に行ったからか、女性客が多かったんだけど、
劇場には、奥さんの付き添いなのか、男性客もちらほら。
でも、途中でオッサンの大きないびきが聞こえてきたり、
僕のちょうど斜め後ろのオッサンは、途中から飽きたのかずっとそわそわ動くし。
男性客にはちょっと退屈な映画だったかもしれません。
僕は、睡眠もバッチリで臨んだので、(笑)
最後までユル~い世界に浸って楽しむことができましたよ。

前作ともいえる『かもめ食堂』との違いをいうと、
今回は、主演の小林聡美さんの映画というよりは、
もたいまさこさんの映画だったかな、と。
より彼女のキャラクター、存在感、たたずまいに焦点が当たっていたように感じました。
それから、前作では「何も起きない」ことが良かったように思えたのですが、
今回は最初から、主役のタエコ(小林聡美)の旅の目的や、
もたいさんの謎、タエコとヨモギ(加瀬亮)の関係など、
いろいろ謎な部分を観客に与えながらの進行だったなあ。
なので、妙に考えさせる余地があって、
若干それが邪魔に感じました。
あの、『かもめ食堂』の、考える余地もなく、シンプルで、
それでいて何も起きないまま進行して終わっていく感じを期待していたので
それはちょっと肩透かしを食らいました。

あと、もたいさんのメルシー体操、作りこまれててすごく面白かった。
若干狙いすぎな感もするのですが、なんかやってみたくなる。(笑)

それから、今回も、スクリーンにたくさんの食べ物が登場。
与論島を舞台にしているわりには、ヘンに南国風の食べ物を登場させずに
ほんとにありきたりの食事をたくさん映していたのに感心しました。
どれも美味しそうで、前作に続いて楽しめた部分ですね。
単なる消え物に終わらない、存在感のある登場人物って感じです。

あと、とても目を引いたのが、カメラの構図ですね。
僕は、全然専門的なことなんて分からないんだけど、
たまに、すごく抜群に惹かれる構図があるんです。
カメラがどこを写していて、どこに人物が配置されてて、という。
「ハマダ」の食堂や、浜辺のサクラさんの氷屋さん、
それが長回しになっていたりするんだけど、
ドキッとするくらいスクリーンに目が奪われる。
そんなシーンがいくつかあって、素晴らしいなと思いました。

それと、撮影に関しては、奇跡的にも思えたコージ(犬です(笑))の演出。
なんか、それとなく、スクリーンの端に現れて、ちょっと見切れたり、
ちょこちょこと現れては歩いて消えていったり、
本編とは関係ないんだけど、可笑しくて笑ってしまいました。(笑)
きっと、犬なんだし、狙って演出したのではないと思うんだけど、
奇跡的に楽しかったなあ。

南国の海や島の景色も美しく、のどかでゆる~い雰囲気。
穏やかな気持ちになれる作品です。
僕は前作『かもめ食堂』は傑作だと思っているので、
それにはちょっと及ばないけど、楽しい作品でした。
8点。

映画を観終わってから...毎朝梅干を食べてます。(笑)
「梅はその日の難逃れ」ってね♪
# by ginpei_chan | 2007-09-28 10:39 | 映画(ま行)
話題の全編英語台詞の和製ウェスタンムービー、
『スキヤキウェスタン ジャンゴ』を観てきました。
『スキヤキウェスタン ジャンゴ』★★★★★★(6点)_c0019227_9533771.jpg

監督は三池崇史、キャストはそれはもう豪華俳優陣!
伊藤英明、佐藤浩市、伊勢谷友介、木村佳乃、桃井かおり、香川照之、石橋貴明、
さらには堺雅人、香取慎吾、田中要次、松重豊、塩見三省、
果てにはクエンティン・タランティーノまで!

で、全編台詞は英語、ストーリーは源平合戦をもじったもの。
なかなかの話題作で、佐藤浩市はインタビューで、
「この映画についてこれなかったら、映画ファンを辞めたほうがいい」
と言ってましたが...

結果、僕はついていけませんでした。(爆)

面白いっちゃあ面白い、でもつまんないっちゃあつまんない。
そんな映画だったかな。
なんかね、ガンアクションは普通だったし、殺陣もそれほど凄いとは思わなかったし、
アニメを挿入する演出も日本でもハリウッドでもやり尽くされたものだし、
TVのバラエティノリのユーモアも古かったし。
堺雅人はカッコよかったけど、どうも活かされてなかった役だったし、
伊藤英明は意外と弱かったりするし、
石橋貴明のキャラは観客に媚びすぎな気もするし。
香取慎吾は相変わらず酷かったなあ...子供は喜ぶんだろうけど。
(あ、この映画、PG-12だったような...(笑))

逆に良かった点を挙げると、
木村佳乃と桃井かおりはカッコよかったし、タランティーノも面白かった。
桃井さんとタランティーノの絡みはこの映画で一番面白かった。(笑)
それから、大御所北島三郎の主題歌かな?

まあ、この映画についていけなかったとしても、
映画好きはやめるつもりないんだけどさ。
好き嫌いは分かれる映画だったかもしれないですね。
熱狂的に支持する人もけっこういそうだから、
それはそれで好みの問題でいいんじゃないでしょうか。
僕は6点。

実は、映画館に行ってから、コレか『エヴァ』を観るか迷ったんだけど、
今回はこの映画を選んだワケで。
...エヴァにしときゃよかった...(笑)
# by ginpei_chan | 2007-09-28 10:07 | 映画(さ行)
キムタク主演のTVドラマが、満を持してスクリーンに登場!の『HERO』
大ヒット公開中でございます。

...あ、なんか適当な画像が無かったので、テキストのみでご勘弁を。(笑)

実は僕、TVドラマのほうは全然見たことなかったんですよ。
なんとなく、雑誌とかネットとかで、話の感じは知っていたんですけど。
型破りな検事のキムタクとその事務官松たか子、
それから検察の同僚の面々が織りなすちょい軽妙でな検察ドラマなワケですね。

そんなワケで、僕はドラマを見ていなかったんですが、
結果的にはそれなりに楽しめました。
やはり、キャストがみな芸達者なので、その息のあった演技や
検察内部のカメラワークや演技のテンポを見るだけでも楽しいし、
ストーリーも「そんなうまくいくワケねーだろー」とツッコミたくなるものの
こういう映画なんだもの、ご都合主義でもいっか的に許したくなりましたね。(笑)
イ・ビョンホンを無理矢理押し込んだような韓国ロケも
なんだかとってつけたような感じがしないでもないですが、
まあ、もう映画なんだからお祭り騒ぎでなんでもござれだ!(爆)

あ、そうそう、ラストシーンは試写会が催されていたあたりから話題でしたけど、
けっこうベタっちゃあベタな演出だけど、いいシーンっちゃあいいシーンでしたね。
話題性は充分かも。
TVドラマのファンの方々にとっては、そんなに衝撃的な展開だったのかな?
僕はそのへんのバックボーンが無いまま観てしまったので分かりませんが。(笑)

まあ、フジのドラマ→映画化の作品ってことで、
たぶん『踊る大捜査線』シリーズ同様、2回目を観たくなるようなモンではないでしょうが、
映画館に行ってチケットを買って、それなりに2時間楽しく過ごせました。
ちょっと、TVドラマを1話目から見たくなっちゃったよ。(笑)
8点です。
# by ginpei_chan | 2007-09-14 09:13 | 映画(は行)
『ボウリング・フォー・コロンバイン』で銃社会に立ち向かい、
『華氏911』でブッシュ一族とオサマ・ビンラディンとの関係にメスを入れた
気鋭の映像ジャーナリスト、マイケル・ムーアの最新作が『シッコ』
『シッコ』★★★★★★★★☆(8.5点)_c0019227_8352049.jpg

国民皆保険制度の無いアメリカの医療保険制度に切り込んだ野心作です。
ムーアが医療保険問題を描く構想は以前からあったらしく、
911事件で救助活動に参加して以来疾患に苦しむ
救急隊員の治療問題も絡めて、満を持して世に放ちました。

作品の構成は、アメリカの医療制度と他の先進国の医療制度の比較、
そして、ムーアが救急隊員たちを、911事件の犯人たちが
手厚く収容されているというグアンタナモ軍事基地に連れていくくだりの2部構成。
どちらも興味深く観ていました。
マイケル・ムーアの作品なので、
若干自分の主張に都合のいい情報を揃えて論じているようなところもあるように思えますし、
彼一流のユーモアも、今回はちょっと控えめに演出したようにも感じました。
でも、彼は、真正面から堂々と正論を振りかざし、
今回の彼の作品はちょっと違うゾと思わせるくらいの熱がありました。
それは、彼の、とてもストレートな、母国アメリカへの愛だったように思えます。
『華氏911』では、かなりブッシュへの攻撃色が強まり、
観ているこちら(僕個人のことですが)が少し眉をひそめてしまったわけですが、
(いや、それでもじゅうぶん面白いんだけどさ(笑))
彼がいかにアメリカという国のことを真剣に想っているのか、
それが熱く、まっすぐに伝わってきました。

そして、この作品を観ながら、詳しくは語られていませんでしたが、
僕らの国、日本の国民皆保険制度について考えざるを得ませんでした。
アメリカ、フランス、イギリス、カナダ、いろんな国の医療保険制度について
勉強することができましたが、
では、日本はアメリカかアメリカ以外の諸外国か、
どちらの国に近づいていっているのか...
そのことを考えると、他人事ではないアメリカの現実と僕らの未来
そんなことに思いを馳せずにはいられませんでした。

なにか、この映画を観て、誰かとたくさん話をしたくなる映画でした。
いい作品でした。
8.5点です。
# by ginpei_chan | 2007-09-14 08:57 | 映画(さ行)
えーと、これは先月に観たっけ...
『トランスフォーマー』、この夏一番のハリウッド大作でしたね。
各所から絶賛の声も聞かれたし、日本発のアニメの逆輸入ということで
話題性も充分だったし、プロデューサーのスピルバーグや
監督のマイケル・ベイも出演した予告編も、早くから放映されてたり...
『トランスフォーマー』★★★★★(5点)_c0019227_8251989.jpg

で、肝心の作品なんですけど。
僕はあまり楽しめませんでした...
いやあ、CGも凄かったし、何人もの脚本家が寄り集まって練り上げられたであろう
ストーリーもそれなりに凄いと思ったし、ユーモアもあったし、
主演のシャイア・ラブーフもエネルギッシュで良かったし。
ん~、でも、なんか面白くなかったんだよなあ...
なんか、笑いあり、ちょっとイイ話あり、CGゴリゴリ、というのに
ちょっと辟易してきたかなあ...と思ったりしてね。
だいたい、僕、あまりロボットというモノに萌えないタチでさ。(笑)
途中、CGのロボットが画面狭しと暴れまわってるさなかにあくびしちゃったし。
まあ、この夏の話のタネとしては充分だし、
子供はみなこういうの好きだと思うし、こういう映画はもちろんアリなんだけどね。

僕はノレなかったので5点。
続編の製作も決まっているそうなのですが、たぶん観に行かないなあ...
# by ginpei_chan | 2007-09-14 08:29 | 映画(た行)